秋になって、涼しくなり、最近は早く寝るように心がけていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。最近は「睡眠負債」とか言う物騒なワードを見る機会も増えましたが、確かに「1日7時間寝なきゃダメだよ」なんて言われると、「そんなに寝てないかも…」と思います。
さて、この時期「秋の花粉症」に悩む人が増えているのですが、意外と「花粉症と睡眠」には深い関係があるようなのです。今回は、「睡眠が足りていない人は、しっかり眠ることで花粉症が軽くなるかもよ?」というお話をしたいと思います。
【アレルギーって体が過剰反応しちゃうこと】
花粉症って、「花粉=悪(病原菌?)」みたいに思ってる人も中にはいるみたいですが、そうではありません。そもそも花粉は無害です。無害なはずの花粉を吸い込んで、それを体が「異物が入ってきた!体を守らねば!」と過剰反応しちゃうことがアレルギー…つまり、花粉症です。
そのため、花粉の侵入を防ぐと同時に、体に「これは悪いもんじゃないんだよー」ってなだめてあげる必要があるのですが、抗体には言葉が通じないので、説明しても聞いてくれません。
では、なぜそこまで過剰に体が反応してしまうのか、というと、すでに様々な面でダメージを負っているから、かもしれません。たとえばストレス、慢性的な疲れ、暴飲暴食。体は「もう勘弁してくれ!」と悲鳴を上げても、それを聞き入れずに頑張ってしまう自分がいます。
そのため、「生活習慣を見直したらアレルギー反応があまりなくなった」とか「転職したら体調が良くなった」みたいな人はたくさんいるので、今の生活習慣や環境を見直す必要が十分にあります。
【免疫やホルモンのバランスが崩れると…?】
花粉症を悪化させるNG習慣(http://www.kyowa-kirin.co.jp/kahun/measure/ng.html)
こちらの記事にも詳しく記載されていますが、睡眠不足の人は免疫やホルモンバランスが崩れている人が多いです。睡眠不足だと風邪をひきやすくなったり、体調が悪くなりますが、それは睡眠不足を補おうとして、「体を守る役目」をする人員が足りなくなるから。
つまり、睡眠不足になるだけで、お城にいる王様の世話係を増やさなければならず、敵からお城を守る兵士の数が減少してしまう、という感じです。花粉症は、“過剰に反応してしまう状態”ですから、例えるなら「お城を守る兵士の数が足りないから、なんでもかんでも敵だと思って攻撃する」みたいな感じ。
それによって、さらに王様の世話をしなければならない人が増えて、兵士の数は減り…という悪循環です。ということは、「しっかり眠って体調を万全にする」というだけで、かなり症状に変化が出る可能性があります。
【入眠のタイミングが大事】
折角涼しくなったのに眠れない、途中で起きてしまう、ということがあると思いますが、大事なのは「たくさん眠ること」ではなく「熟睡すること」です。そのためには、入眠のタイミングが大事です。
「眠いな」と思ったときにスーっと眠るのが一番いいのですが、難しい場合は「体を温めて冷やす」という方法で入眠のタイミングを作るといいでしょう。一番いいのが、お風呂にゆっくり浸かって、その熱が冷めるタイミングで寝る、というものです。
ほかにも、「暖かい部屋から冷たい布団に入る」、「暖かい飲み物を飲んで、少しだけ夜風に当たって寝る」なんて方法もいいみたいなので、お試し下さい。