日常の人間関係において、利益を搾取していく人は結構います。「友達をとられた」とか「お客をとられた」「恋人をとられた」などという経験はありませんか?
または「これ貸して」と言って持っていったきり返してくれない“借りパク”の人も、搾取する人と言えるでしょう。なぜ彼らは搾取できるのでしょうか。また、搾取してもなんとも思わないのでしょうか。
このような搾取する人だと、最初からわかっていれば取られることはなかったかもしれない!…ということで、今回は搾取する人についてご紹介します。
【搾取する人…自分と他人の境界に注目する】
搾取する人は、大きく分けて2通りあります。ひとつは、自分と他人の境界が曖昧な人。もうひとつは、自分と他人の境界をはっきりさせようとする人です。
たとえば、借りパクする人や、無意識に人のものを自分のモノにしてしまう人は、相手に自分を投影したり、どこからどこまでが自分なのかを意識できていないので、借りたものがそのまま自分のものになる、という現象が起こります。
ひどい場合は、窃盗になります。万引きする人の中にも、万引きしたにも関わらず「これは自分のものだ」と主張する人がいますが、これは境界線が曖昧になっている状態です。
また、人のものが良さそうに見えて欲しくなっちゃう、恋人を寝とる、などという「他人のものを意図的に奪う人」の場合は、逆に他人との境界線を強く意識して、強調します。
「ここからは私のテリトリーだから入らないで」と人に強く言います。また、「あそこは〇〇さんのテリトリーだから入っちゃダメだよ」などと、いらぬお節介発言も多いでしょう。
【意図的に搾取する人は攻撃が防御】
攻撃が最大の防御だ!なんて言葉を聞いたことがありますが、人から意図的に搾取する人は、まさにこのタイプです。
このタイプの人は、人より「自分のテリトリーを守りたい」という欲求が強いです。つまり、人からものを奪うのは、自分のものを取られたくないから、です。
だからと言って、現状に満足しているわけではありません。「誰かに何かを取られるのではないか、脅かされるのではないか」と常におびえている状態です。それは物質ではなく、もっと精神的な枯渇かもしれません。
【他人のことが羨ましい…とは?】
なぜわざわざ人から搾取するのでしょうか。欲しいのであれば、お店でお金を出して新品を買ったほうがいいかもしれません。お金がないわけではないのに、自分だってたくさん良いものを持っているのに、どうしても他人が羨ましくなってしまう。
これは、「自分がどんな面で枯渇しているのかわかっていない」から起こることです。喉が渇いているのに、お腹が減ったと勘違いして、バウムクーヘンを食べても、全然喉はうるおいません。
それと同じく、このタイプの人はいくら人から搾取したところで、全く満たされません。「すぐに人を羨ましがる」「いいなあ、と言う人」は、搾取する可能性のある人なので要注意です。
(7)「操る人」へつづく