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仙台で女性の起業を考える(第7回)最終回

ここならいけるかもしれない。チャレンジの街、仙台市。夢を実現させる可能性がある街です。やりたいことを見つけた女性は、強いです。

カフェを経営する?古着屋を経営する?それもひとつの選択肢でしょう。でも、思いつきではじめてもうまくはいきません。そんなに簡単なことではないからです。

現に、仙台市で経営している店舗を見ていても、あっという間に廃れて閉店している店を見かけます。もしくは、入れ替わりが激しいテナントなどもよく目にします。最終回である今回は、「起業も就職も視野に入れる」というテーマでご紹介します。

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【起業に向かない人】

第4回で「起業家向きの人の性格」をご紹介しました。向いている人がいるのですから、向かない人もいます。そして、実際向かない人が頑張ったところで成功はしないでしょう。起業家に向かない人の特徴は以下のとおりです。

・自分の頭で考えず、人の意見に流されやすい

・完璧主義で感情的=ストレスをためやすい

・健康管理・スケジュール管理ができない

・自己中(他人を否定して自分を肯定する)

・きまぐれで飽き性

・頑固で融通が利かない

・客観性を持ち合わせていない

・自分を大事にすることができない

・人を信頼し頼ることができない

これらの特徴を持っている人は、おとなしく誰かに雇用されている方が安定的な生活を送ることができるでしょう。

たとえば、「自分の頭で考えず、人の意見に流されやすい」という人は、経営者としての決断を誰かに丸投げしてしまう可能性があります。経営者は責任者ですから、その責任を放棄してしまうことは失格です。

また、失敗する経営者に多いのが「自己中心的」というタイプ。ワンマン経営者などに多いのですが、いくら「自分の会社」とは言え、「自分だけのもの」ではありません。これは失敗の大きな原因になります。

「きまぐれで飽き性」であれば、長く続けていくことができないでしょうし、「自分を大事にできない」のであれば、従業員のことも、会社のことも大事にできない、ということでしょう。最後の「人を信頼し頼ることができない」人は、最終的に負債を抱え込んで自殺してしまう経営者に多く見られる傾向です。

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【簡単じゃないけど、ひとつの選択肢として】

ということで、起業とはそんなに簡単なものではありません。ただ、新しいものが行き交い、新規参入にも優しい街である仙台市は、ほかの都市と比べてチャレンジするには大きな希望を持てる土地です。

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何より、仙台市民は「目新しい物に敏感」で「斬新なものが大好き」ですから、若くて柔軟な考えこそ、浸透する可能性が高いでしょう。向き不向き、リスクはありますが、就職する、という選択肢の中のひとつに「起業する」という選択肢も加えてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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