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仙台で女性の起業を考える(第4回)

「自分にもできるかも!」起業を視野に入れて動き出した時、ちょっと立ち止まって考えて欲しいのが、“起業家の適正”です。

起業家は、ぶっちゃけ誰でもできます。お金がなくてもスタートできますし、その分失敗する人もたくさんいます。大成功までいかなくても、生活していけるだけの利益は欲しいですから、不向きな人はやめておいたほうがいいでしょう。

また、「頑張って起業家を続ける」というのも、苦手な仕事を続けることと同じですから、長い目で見たら辛い選択かもしれません。

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【起業家に向いているかどうか】

成功している起業家には共通点があります。それは、「コミニュケーション能力が高く、人が好き」という点です。

経営する、ということは才能を求められるよりも、より多くのコネクションを持てることに成功の鍵があります。資金繰りに失敗しても、助けてくれるのは友人であったり、常連客だったりします。そのため、起業家の素質を持つ人は、以下の項目にあてはまる人です。

・物怖じせず人と接することができる

・人の名前と顔をすぐに覚えることができる

・ストレスを翌日に残さない

・決断が的確かつ迅速

・人が好きでフットワークが軽く、飲み会などに頻繁に顔を出す

・顔が広く信頼されている

・目標がある

人はひとりで生きていけません。「誰にも迷惑をかけたくない」とか「他人の面倒を被りたくない」と考えている人は、残念ながら不向きです。

誰かに頼って、頼られながら、そのサイクルに身をゆだねて生きていける人。また、人に裏切られて傷つけられても「そういう人もいる」と割り切って、人間好きでいられることが大事です。

これらは、「持って生まれた特性」なので、今から身に着けようと思っても無理があるでしょう。企業を経営する、ということは、やはり“もともとある性格”によって結果が示されるのかもしれません。

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【仙台には友人知人が多い!】

もちろん、「私は人見知りだけど…」という人もいるとは思いますが、「でも、仙台には友人知人が多いし、紹介された人とは仲良くなるから、それなりに顔は広いよ!」という人もいるでしょう。

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仙台に長く住んでいて、友人知人が多い、ということもひとつの武器です。たくさん地域の情報を仕入れることができますし、必要な人材を紹介してもらえるかもしれません。

起業家にとっても、経営者にとっても、出会いや人との繋がりが宝物です。それが利益に繋がります。人との繋がりをおざなりにしてしまう人からは利益は遠のきます。人との出会いを大切にできる人であれば、起業家向きと言ってもいいかもしれません。

(5)へつづく

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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