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虐待から目を背けない…自分が加害者にならないために知っておくべきこと(3)

こどもの虐待死亡事例が、年間50人を超え、1週間にひとりが虐待によって命を落としています。こどもは何か悪いことをしたのでしょうか(http://www.orangeribbon.jp/about/child/data.php)。

生まれてまだ未発達の段階のこどもは、十分な知識も経験もありません。本能が優先する場合も多いですし、失敗して学ぶことも多いでしょう。社会的弱者のため、大人に依存して生きていかなければなりません。

なぜこどもは虐待されるのでしょうか。その原因をしっかり捕まえなければ、繰り返されるものではないでしょうか。前回に引き続き、虐待の加害者にならないために知っておくべきことをご紹介します。

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【児童虐待=こどもへの甘え】

大人にも、それぞれの事情があります。大きな問題を抱えて辛い立場に立たされていることもあるでしょうし、精神的に追い詰められている場合もあります。

ただ、だからと言って児童虐待していい理由にはなりません。これは、「お腹がすいたからと言って窃盗してもいい」という理由にならないのと同義です。

身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待。これら4つに当てはまる共通点は、どれも「こどもへの甘え」です。

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自分より弱い立場の人に対して、威圧的になったり、支配的になったりして、自尊心を誇示したり、抑圧された欲求を発散するなどの行為は、戦争中のおける「むかついたから捕虜を殺した、捕虜だから殺してもいいよね」と似ています。

自分より立場が下の人間の、命の重みや価値は軽いものでしょうか。こどもはまだ成人していないから人権がないのでしょうか。そんなことはありません。

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相手が自分より立場が上であろうが下であろうが、「ここから先は甘えてはいけない」というラインがあって、それを超えて踏み込んではいけないのではないでしょうか。

こどもは、お父さんの代わりでも、お母さんの代わりでもありません。どこか、学校の先生と生徒のように、割り切った関係でなければならない場合もあります。

「自分のこどもなんだから、どう扱っても親の勝手だろう」と考えている人は、公言していないだけで大勢います。しかし、親がこどもに甘える行為によって、こどもの肉体や精神が壊れる危険性も考えなくてはいけません。

(4)へつづく

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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