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出会いのない社会人必見!“厳しいモラル”が恋愛を破壊する(5)

「出会いがない」のは、あなたのせいじゃない!世の中が悪いんだ!ということで、生涯未婚率が増加(http://www.mw-personal.jp/shougaidokusinsha.html)している現代。

恋人がほしいのにできない。結婚したいのにできない人は、ますます増えています。それなのに、隣には似たような“出会いがない男性”がいて…?

今回は、“なぜ出会いがないのか”について、社会のルールという視点から考えてみましょう。

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1、恋愛は恥ずかしいこと?

恋愛をする、ということはどういうことでしょうか。さすがに子供ではないので、「ただ一緒に食事をする」「手をつなぐ」だけではない、ということはご存知かと思います。

では、そんな言葉にするのもはばかられるような行為は、通常“隠されてしかるべき”と考えられています。

世の中、様々な考え方の人がいますが、「隠さなければならないようなこと=悪いこと」と捉える人がいても不思議ではありません。

もちろん、恋愛も結婚も隠すことではありませんが、(1)でもご紹介したように、「ルールに対してクリーンであること」を目指すということになると、恋愛そのものを否定しなくてはならない、と考える人も少なからず出てくるでしょう。

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2、結婚したい!も恥ずかしい?

また、婚活をしている女性「必死だ」とか、「悪あがきだ」と指差す人もいます。まるで「結婚をしたい!」と思っていること、そのものが“恥ずかしいことだ”とでも言っているようです。

性的な欲求、もしくは子孫を残したいという本能を「持っていること」は自然なことですが、それらを「持っている」ことがあからさまになること=“恥ずかしいこと”、という捉え方をしているようです。

これらは、言ってみれば「行き過ぎたモラル」であり、このモラルが一般化、社会に浸透することによって、“自分の本能を否定する”ことや、“生殖行為の否定”に繋がります。

実際、「子供が出来た」と喜ぶ夫婦の傍らで、「毎晩頑張ったんだろうね」などと下衆な会話をする人も少なくないのも現実。

人間であれば当然の行為であり、誰にも迷惑をかけない行為であるはずなのに、そのような評価をする人が多い。妬みか冗談かわかりませんが、このように人を守るためのモラルが、人を攻撃している、という構図が見えてきます。

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そして、このような「行き過ぎたモラル」は、回り回って発信者自身の首をも締める結果を招きます。

「あの人、婚活なんかして、結婚願望強いんだね。必死だね」と指をさす女性もまた、人から「あの人、自分だって結婚できないのに人の批判なんかしてる余裕あるの?」などと言われています。

社会のルールというのは、みんなが快適に適度な距離を持って生活していくためにあるものであって、誰かを批判するためにあるものではありません。

(6)へつづく。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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