妊婦さんや若い子連れママを見ると、無性にムカつく!どうしてそんなに幸せそうなところを見せびらかすの?それは私に「お前は不幸だ」という事実を叩きつけてるの?
…そこまでではないにしろ、妊婦さんを見て「羨ましいなあ」と思う女性は少なくないようです。今回も、前回に引き続き、「未婚の若い女性が妊婦に憎悪を感じること」についてお話したいと思います。
1、親に愛して欲しかった?
妊婦さんや子連れママに対して嫉妬心を抱くのは、“女性という立場”だから、というのだけではないのかもしれません。
もしかしたら、自分が子供時代に満たされなかった経験が関係しているかもしれません。たとえば、兄弟が多く、親があまり可愛がってくれなかったり、弟や妹に親を取られた!と感じていた人の場合。
妊婦さんがお腹を大事にしている様子や、若い子連れママが愛情を注いでいる様子を見ると、子供に対して「羨ましい!」と思うこともあるでしょう。
つまり、母親に対しては「私のことを愛してくれなかった!もっと愛して欲しかった!」という感情が湧き、子供に対しては「あんただけ愛されるなんて悔しい!」という感情が湧きます。
もちろん、赤の他人ですから、そこに介入することはできないのですが、「親という存在」「子という存在」に対して憎悪を抱いてしまうと、全く知らない赤の他人に対して無意識に敵意を剥いてしまうようです。
2、女性の嫉妬・子供の嫉妬
これは一見して判断できるものではありません。人によっては「独身女が妊婦をひがんでいる」として見る場合もあるでしょう。
現代の若い女性に多いのは、「なぜ自分がこんなにイラついているのか、わからない」と言った、無意識下の出来事を見ようとしない傾向です。
「なんかムカついた。だから叩いた。でもなぜムカついたのか自分でもよくわからない」これでは、幼い子供のようですが、実際このような成人女性も多いのです。
見えないものはない、のではなく、無意識ではあるけれども、「ムカついた・イラついた」の原因は必ずあります。それが、幼い頃から自分の中に閉じ込めていた、子供心の可能性もあります。
人によって様々ですが、道行く妊婦さんを見て「ムカつく!」と思ったら、一度自分自身に「もしかして、ちゃんと親に愛されたかったんじゃないの?」と質問してみてあげてください。
いくら目の前の他人が憎く感じても、それは自分の親でもなければ、自分自身でもありません。怒りの矛先を見誤らないでください。
(8)へつづく。