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出会いのない社会人必見!“厳しいモラル”が恋愛を破壊する(3)

「出会いがない!」みんな口を揃えて同じことを言うのですが、「じゃあ隣に座ってる男性はどうですか?」と質問すると、「彼は友達です」と言います。

このような案件が多く、一部の人は「プライドが高いから恋愛できない」だとか「理想を押し付けているから現実の恋愛が見えない」だとか言う人がいます。

そういう場合もあるのでしょうが、それだけではないのではないか?というのが私の意見です。前回に引き続き、「なぜ真面目な男女が出会えないのか」について考えてみましょう。

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1、現実的になってきた

まずはこちらのグラフをご覧下さい(http://www.mw-personal.jp/risou.html)。これは、結婚に対する現実と理想についてのグラフです。

「ある年齢までには結婚するつもり(現実派)」と、「理想的な相手が見つかるまでは結婚しなくていい(理想派)」の比率です。

1997年から徐々に、2010年にかけて現実派が伸びていることがわかります。また、その下の年齢別比率では、2010年時点で「30歳以下」の方が現実派が多いことから、現実的な考えの若年層が増加している、と結論づけられます。

これはつまり、現時点で「結婚は現実」と捉えている若者は多く、けして“理想を追いかけているから結婚できない”とは断定できない、と言えるのではないでしょうか。

むしろ、「結婚を現実と捉えるから恋愛にも慎重になり、失敗できないから恋愛に踏み出せない」という人の方が多いのではないでしょうか。

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2、恋愛は遊び?本気?(男性編)

結婚現実派の人は、“失敗したくない”と考えます。というのも、信頼関係を築く時間やお金、今後の生活について、「損をしたくない」ですし、結婚に合理性を持たせようと思うと、最終的には“離婚しない”という結論に至ります。

そもそも結婚そのものが合理的かどうかは、また別の問題として「結婚するからには離婚しないことが合理的である」とすれば、恋愛も結婚もチャンスは1回限り。自ずと、恋愛にも本気度が試されます。

婚活サイトで結婚相手を探す男性が求めているのは、“現実の結婚生活を続けていくための要素”です。顔やスタイルがタイプであることはもちろん、バツなし未婚で子供もいない。

自分よりちょっと学歴が低いくらいが良く、資格があって仕事もうまくいっている女性。女性からしたら「そんなの男の理想だろ!」と思うかもしれませんが、男性が“結婚生活を現実的に継続していくため”には、理想を追いかけざるを得ないのです。

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そのため、女性は「何を冗談みたいなことを言ってるんだ?」と思うかもしれませんが、彼らは本気です。むしろ、“遊び目的”の男性は減っている傾向にあります。

現実的な結婚(継続)を願うからこそ慎重になり、理想を追い求めなければならない、という“男性の現実”がそこにはあります。

(4)へつづく。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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