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30代でも“乳がん”…まさかの事態に備えて今から出来ること(7)最終回

他人事ではなくなってきた、若年層の乳がん。20代・30代でも油断していられません。「まだ大丈夫」「私は関係ない」ほんとうにそうでしょうか?

現に2000年代以降は乳がんの罹患率は上昇していて、芸能人でも乳がんを公表する人が増えました。

「まさか私が?」となる前に、今からできることはなんでしょうか。前回までに、「入院の準備」「書き残しておくこと」「検診の重要性」「生活改善」についてご紹介してきました。

最終回の今回は、「病気に負けない心を作る」についてお話したいと思います。

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1、乳がんのことをよく知っておく

乳がんは「敵」でしょうか。がんは「悪」でしょうか。がん細胞とは、言ってみれば「自分の細胞が暴走している状態」のため、外から入ってきたウイルスとは違います。

つまり、体にとって悪いものではあるけれども、自分の一部でもあるわけです。だからこそ厄介。

乳がん治療については、たぶん実際に自分に関係なければ気にしない人が大半だと思いますが、一度ざっくり見ておくといいかもしれません(http://www.nyu-gan.jp/cure/)。

乳がんが怖いのは、それがなんなのか、よくわからないからです。怖いから目を背けて、知らない、関係ないまま過ごそうとしている。だからこそ、もしもの時がきたときにショックが大きくなります。

病気はならないにこしたことはない。何もないまま健康に年をとれたらどんなにいいことでしょう。でも、そんな人ばかりではない。自分が病気になるかもしれない。

だからこそ、病気から目を背けないで、いろんな情報に目を向けて、他人事にしないことが大切だと思います。

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2、心の健康が大事

病気が見つかると、誰でも落ち込むと思います。中には「病気になってから考え方が変わった」みたいな人もいるみたいです。

もちろん、そういう体験は実際病気になってみないと体験できないことですから、自分が今後どんな体験をするのか、今から予想することはできません。

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ただ言えることは、前向きな人は「心が健康な人」なんだと思います。逆に、後ろ向きな人は、心が健康じゃない、ということ。

体は病気になったとしても、心が健康であればきっと「負けない!」という気持ちになれるんだと思います。

体がいつ、どんな病気になるのか、それは現時点ではわかりません。でも、「あのとき、どうしてやっておかなかったんだろう」と後悔するよりも、もっと今の自分に厳しく、わがままになって、できることからなんでも挑戦することは大切なことではないでしょうか。

自分を満足させたり、行きたい場所に行ったり、笑ったり泣いたりできる今を大事にして、いつ病気がやってきても折れない強い心にしていくことが、一番大事なのでは、と思います。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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