芸能人の、あの人やこの人も乳がんを公表して「他人事じゃない!」と慌てて健診を受けた人もいると思います。
乳がんは20代・30代女性にとっても、身近な病気となっています。今は大丈夫でも、来年はどうかわかりません。
そんな怖い乳がんに「もしなってしまったら…?」ということで、まさかの事態に備えて今からできることはないのかを考えてみましょう。
1、「明日死ぬこと」を考えて残しておくもの
今生きている、ということはいつ死んでもおかしくない、ということの対義なんですが、普段生活しているとそのことについてあまり意識することはありません。
「遺言?まだ死ぬ予定ないし、大丈夫でしょ!」と思っていますが、誰がいつ死ぬかなんてわからないのが現実です。それが、今は健康で、若くても。
持っている財産(お金以外のもの)はどうするのか。何を誰にあげて、何を処分してほしいのか。そういうことは、病気にかかる前から考えておきたいものです。
もし、親元を離れて一人暮らしをしている独身女性なら、「自分が死んだら誰に知らせてほしいか」をメモに残しておくことは大事です。
また、携帯電話にロックをしている人は、電話帳を誰もみることができなくなてしまうかもしれませんから、実家の電話番号を誰かに教えておくことや、手帳に書き記しておくことなども大事です。
2、見られたくないものについて
もし自分が突然死んでしまったら? 部屋には誰にも見られたくないものがたくさんある…という場合もあるかもしれません。
昔の日記帳、パソコン、趣味で集めたものなど。こういったものを、死んだ後にどのように扱われるのかは、故人の知ったところではありません。
しかし、「見ないで欲しい」と一言残しておくことはできます。絶対見られたくないものをひとつの箱に入れておき、そのまま処分することをお願いするとか。パソコンはデータを見ないまま消去してもらうなど。
正式な「遺言」を残すのは手間がかかりますが、「もしも死んだらこうしてね」というノートを一冊用意して、あれこれ書くことで、現在の自分の心の整理もできるのではないかなと思います。
(3)へつづく。