夏バテのだるさや倦怠感と同時に、女性にはとくに気になる“冷え”と“のぼせ”。これらは、全部セットになって毎年やってくると思いませんか?
もしかしたらこれらは全部、自律神経が関連しているかもしれません。今回は、夏の悩み“冷え”と“のぼせ”についてご紹介します。
【冷えているからのぼせる】
実はこの“冷え”と“のぼせ”は、表裏一体。症状こそ違えど、根本は同じ。冷えるからのぼせが起こる、とも言えます。暑苦しい夜に、さらに苦しめる“のぼせ”。足の裏や頭が、燃えてるように熱く感じ、とても不快です。
でも、「それ冷えてるからだよ」と言われても、「じゃあ暑いのに暖めろっていうの!?」と逆ギレしたくなりますよね。
のぼせは、たとえば皮膚のどこかを急激に冷やしたあとに、「もわん」とその部分が熱く感じられることがあると思いますが、実際に熱を発しているというよりも“神経”が原因です。確かに温度が高くなっている場合もあるのですが、多くは「そんな気がする」というだけです。
そのため、「足の裏が暑くてのぼせているからさらに冷やす」というのは逆効果。温めても不快、という逃げられない状況になってしまいます。
【のぼせの起こらない体にする】
冷えとのぼせの原因が同じ自律神経なので、改善方法は同じです。そして、のぼせてしまってからでは遅いので、のぼせない体を普段から作っていくようにしなければなりません。のぼせが酷い人、冷え性が酷い人は以下の項目を日中に実践してみてください。
・冷たい飲み物を飲まない(常温のものを摂取する)
・砂糖の入っていないものを選んで摂取する(砂糖は体を冷やすから)
・夜は早く就寝する(睡眠時間の確保)
・筋トレをする(血流をよくして筋肉増加で体温が上がる)
・3食きちんと食べる(食事で体温が上がる)
・シャワーではなくお湯につかる(体温をあげて快眠効果がある)
・不快な箇所にはハッカ油やメントール系のものを使用する
・体をしめつける服装は避ける(寝るときもゆったりしたパジャマがおすすめ)
・息抜きしてストレスは小出しにする
自律神経が乱れるだけで、すべてのサイクルがうまくいかなくなります。この乱れた自律神経を元に戻すことができれば、“冷え”とも“のぼせ”とも別れを告げることができます。
【漢方の力も借りてみよう】
中でも症状のひどい人がいますが、それは「そういう体質」なのではなく、きっちり直せば治るものです。西洋医学では「症状を緩和する薬」を処方するのが一般的ですが、東洋医学(漢方など)では、自律神経系への薬の処方も行っています。
ちょっとお値段は高価なのですが、試してみる価値はあります。むやみにサプリメントを飲むより、よほど効果があるでしょう。ひとりで悩まず、漢方を処方してくれる薬局などに、一度ご相談されてみてはいかがでしょうか?