ついつい食べ過ぎる。美味しいと思わないまま、ただ口の中に詰め込んでいる。食べたくないので食べない。味がよくわからない。など。これらの摂食障害は軽度であっても注意が必要です。
ストレス解消のためにいっぱい食べる!スイーツバイキングに行く!という人はいると思いますが、「食べること」でストレス発散することは、効果的なのでしょうか。最近増えている“摂食障害”と“ストレス”の関係についてご紹介します。
【女性と摂食障害】
本当に辛いことだと思うのですが、社会に出ると「女性は女性らしく」と言われ「女性も男性と同じ条件で仕事を」と言われ、結婚も出産も子育ても女性の仕事とされ、はたまた「外見を維持しないのは女性としての怠慢だ」などと言われる。
このように女性として生きていくということは本当に大変なことだと思うのですが、元気がなくなる、体調が悪くなると、まずなくなるのは食欲です。そして、食べない分だけ体重は減ります(実際は脂肪ではなく筋肉量が落ちている)。
正常な体調であれば、しっかり食欲もわきますし、食べたら満腹になります。そのため、食欲の有無は体調のバロメーターでもあるのです。若い女性に増えている摂食障害も、ストレスと大きく関係しています。
【味覚が変!お腹が空かない!異常な食欲!】
ストレスが溜まると過食しちゃう!という人は、私の周りにも結構いるのですが、やはりコンビニの食事などに偏ってしまい、体重も増加し、肌もボロボロで良い結果は招きません。夜間に食べるので、胃腸の調子も悪く、便秘がちで悪循環です。
つまり、悪循環を起こすようなストレス発散法は、ストレス解消には効果的ではない、ということです。これに本人が気づくまでは延々と続くことになります。
ストレスに限らず、味覚が変、お腹が空かない、食欲が異常だ、ということが続くようなら、ひどくなる前に専門家に相談しましょう。そこから摂食障害に発展することは少なくありません。
【ストレスを貯めない食生活】
では、どのような食生活をすれば食欲が安定し、適度に食べて適度に満足感を得られるのでしょうか。まず、スーパーやコンビニのお弁当などには頼らず、自炊してみることをおすすめします。
玄米ご飯を炊いたり、野菜中心の惣菜を作ってみて、彩りの良い食事を心がけると、食べ過ぎることを防ぐことができます。また、どうしても外食になる人は、和定食を注文するようにしましょう。肉も美味しいですが、魚は骨を取る手間がある分ゆっくり食事できるので、満足感を得られ食べ過ぎを防止できます。
そして、なるべく食事をする時間を固定しましょう。食事を抜く、というのはご法度なので「お腹が空かないな」といときは食事量を減らしつつ、まったく食べない、ということがないようにしましょう。
食事という行為そのものも、ストレス発散方法になります。ただし、きちんと目で見て、味を感じて「美味しい」と思えて、体の栄養となるものを取らなければ悪循環です。「たかが食事」とは思わず、1回1回の食事を丁寧にとりましょう。