保護犬や保護猫の里親になる、という場合、多くは「成犬・成猫の状態で引き取る」ことになります。しかし、中には「子犬や子猫の方がかわいいに決まっている」「大人になった動物ではもう愛着がわかない」という人がいます。
今回は、保護犬や保護猫の里親となる前に「成犬や成猫のこんなところがかわいい!」という情報をまとめてみました。
〇成犬・成猫でもなついてくれる!
動物を飼ったことがない人の中には「大きくなったペットはもうなつかないのでは?」と思っている人もいるようですが、そんなことはありません。むしろ、彼らも大人なので、しっかり人間を観察して「信頼できるな」と思ったら心を開いてくれます。
保護犬や保護猫の中には、虐待を受けるなどの扱いを受けて人間不信になっている子もいますが、時間が解決してくれます。しっかり関わって一緒に生活していると、徐々になついてくれます。長い目で見て、ゆっくり仲良くなることが大事です。
〇成犬や成猫は飼いやすい?
捨て犬や捨て猫は、人間に育てられた経験のある子が多く、しつけが終わっている、またはしつけしやすい、と言われています。子犬や子猫は最初からしつけしなければならない上、動きが活発で言うことを聞きません。
そのためペットの飼育経験のない人には、むしろ成犬や成猫から飼い始めることをおすすめしている人もいます。また、高齢で子犬や子猫のスピードについていけない人も、落ち着いて行動する成犬・成猫がおすすめです。
〇先天的な病気を発症するリスクが少ない
成犬や成猫はもう大人ですから、ペットに多い「先天的な病気」を発症するリスクが、子犬子猫よりも低いです。先天的な病気は、子供のうちに発見されることが多く、弱い個体は大人になれないうちに亡くなってしまいます。
つまり、成犬・成猫はそれがなく無事に大人になった動物たちなので、先天性の病気のリスクに怯える心配はありません。ただ、どんな個体であっても将来病気になるリスクは平等にあるので、大事に飼育してあげましょう。
〇大きさや性格が確定している
保護犬や保護猫は成犬・成猫が多いのですが、出会ったときにすでに大人、ということは「体の大きさ」や「性格」がそこから大きく変化することがありません。
たとえば「トイプードルだと聞いていたのに、大きくなってしまった」とか「豆柴だと聞いていたのに普通の柴犬の大きさまで育った」などの「そんなはずじゃなかった」がない、ということです。
また、それぞれ性格が異なりますが、大人になってから性格が大きく変わることはありません。突然暴れん坊になったり、気性の激しい犬になる、などの心配はほとんどないです。多くの成犬・成猫は、子犬子猫よりも行動が穏やかです。
子犬や子猫はもちろん可愛いですが「飼いやすさ」でいったら断然、成犬・成猫です。個体によっても性格が違いますが、大人になったからこそ出る「かわいらしさ」を発見してみましょう。