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子どもとママの憩いの場・子育て支援センターへ、いざ!

保育園に行ってみたい!前々からそう思っていた。仙台では子育て支援センターなるものが各区の保育園にあって、子どもを預けるでもなしに乳幼児を自由に遊ばせていいと聞いていた。しかも無料だ!これを利用しない手はない。

歩くことはおろか座ることすらおぼつかないわが子にとって、外で遊べる場所は限られている。できるだけ外出させたいとは思うけれど、「じゃあどこへ行こう?」と考えては頭を悩ませる日々だった。だから、息子が5か月になり、ワクチン接種も一段落したあたりから、支援センターになっている保育園へ行ってみようと決めていたのだ。

このところ、外出といえば買い出し程度だった私。初めての保育園は息子以上におっかなびっくりだ。ママ友とかできるのかしら?まさかさっそくマウンティングに巻き込まれるんじゃ…。長らく社会から離れ、偏ったドラマばかりを見すぎたせいで、変な妄想ばかりが先だってしまう。いけない、いけない。

けれど、実際にはそんな心配は不要だった。というか、思った以上に居心地が良くて、ここは子ども以上にママが癒されに来る場なのかもと感じた。保育士さんは丁寧に子育ての悩みや近況を聞いてくれるし、子どもが騒いでも泣いてもお漏らししてもOKな体制が整っているし、月齢の近い子どものママさんと情報交換や日常の愚痴も言い合えるし。

息子だって、会話もじゃれつくこともまだできないけれど、ひたすらお友達と見つめ合ってアイコンタクトを交わしている。そこには、彼らだけに通じる「なにか」があるようで、保育士さん曰く、子どもたちにとっては大事なコミュニケーションになっているらしい。そういえば、最近は親類の集まりで人見知りしてしまう息子に手を焼いていたのだが、保育園では泣くこともなく、終始落ち着いて楽しそうな様子だった。子ども同士の関係は、やはり特別なのだろうか?

自宅ばかりにこもっていると精神的に参ってしまうし、育児に関する考え方も凝り固まってしまいがちだ。ここへ来れば、同じ月齢の子どもでも微妙に発達状態が違うことがわかるし、何気ないわが子の仕草や行動が実は個性であることに気がつくことができる。例えば、今回仲良くなった同じ5か月の男の子は、おもちゃの使い方を正しく理解して器用に遊んでいた。しかし、わが子は同じおもちゃを握らせても、何をすれば良いのかわからない。結果、ひたすら舐める、という感じ。一方、お友達が寝返りしかできないのに対して、息子は飛行機のポーズ(うつ伏せ状態からお腹を軸にして両手両足を浮かせるポーズ)が大得意で、保育園にいる間も周りに披露して、友達のママや保育士さんたちからたくさん褒めてもらえた。このことがあって初めて、私は「息子は体幹がいいらしい」ということを知ったのだ。息子と自宅で2人きりではわからない発見だ。

誰にとっても同士というのは心強い。困ったらすぐ駆け込める場があるのは有り難いものだ。子育て支援センターは、子どもにとってもママにとっても、ためになる楽しいところ。また行こうね!

この記事を書いた人
齋藤 惠
2015年8月から執筆活動を開始。 専業主婦として家事と子育てが生活のメイン。合間にのんびりとコラムを書く毎日。 金融機関に勤めていたことから金融知識や社会保障についての執筆・取材依頼が多い。 他にも恋愛、結婚、育児、旅行など執筆ジャンルは多岐にわたる。
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