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100日記念に息子がギャン泣きした理由(後編)

前回の続き。息子の生誕100日記念に、スタジオでの写真撮影→お食い初め→お宮参りというコース。息子にとっては初めての長時間外出。午前中までは頑張って笑顔でいてくれた息子も、午後には一変。張りつめていた心の糸がプッツリ切れてしまった模様。それからは抱けどあやせど泣き止まず、未だかつて見せたことのないような喉を枯らさんばかりの慟哭。そのあまりの激しさに、具合でも悪いのかと疑ったくらいだ。仕方がなく、一同、最低限の通過儀礼だけを済ませ、即刻退散!本当はもっとゆっくり記念写真の一枚も欲しかったが、わき目も振らず記念行事は嵐の幕引きとなった。

ところが自宅に帰ってきても、息子の泣きっ面は晴れず。それどころか母の抱っこを拒否するように、身体をねじって暴れる始末。おいおい息子、君は一体なにがしたいのだ?ついに何もかも嫌になって自暴自棄になってしまったか?と思われたとき…息子がびーびー泣きながら…クルッ!うつ伏せになったではないか!!

その姿に、私も近くにいた義母もびっくり!なんと息子は大泣きしながら人生初の寝返りを成功させたのだ。やったじゃないか!

もしかすると、うちの息子は悔しさや反骨精神をバネに成長していくタイプなのかも知れない。

100日という縁日に合わせ、遠方の祖父母に会える日を選んで、自分の技を初お披露目するつもりだったのも?息子は寝返りをしたくて、今までギャンギャン暴れていたんじゃないかな?家族にいいところを見せたいのに、なかなかチャンスがなくて、今日一日が思い通りにいかなくて悔しかったんじゃないかな?…なんて。親バカな想像が一気に膨らむが、真実は息子のみぞ知る。とにかく息子、よかったね!

唐突なサプライズに親も祖父母も大喜び!道中はギャンギャン泣く息子にぐったりだったが、ここでまさかの一発逆転!結果オーライ!

子育ては思い通りにならない、だけど一方で、思いもよらぬ喜びが待っている!そのことを改めて学んだ一日だった。

その日を境に、息子はすっかり寝返り名人。うつ伏せスタイルが彼の主流となり、ころころと転がりながら移動もできるようになった。これはもう、どこへ行くかわからない。ゆっくりと家事や仕事に専念するのも難しくなってきたぞ…。

節目を追うようにぐんぐん成長するわが子の姿に感動すると同時に、今後ますます育児が忙しくなる予感しかしないことを案じて思わず深呼吸。ふう…と、気合を入れ直す私。贅沢で複雑な親心だ。

この記事を書いた人
齋藤 惠
2015年8月から執筆活動を開始。 専業主婦として家事と子育てが生活のメイン。合間にのんびりとコラムを書く毎日。 金融機関に勤めていたことから金融知識や社会保障についての執筆・取材依頼が多い。 他にも恋愛、結婚、育児、旅行など執筆ジャンルは多岐にわたる。
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