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ママもひとりじゃ生きていけないから~育児ストレスと上手に向き合うために~

当たり前のことだが、乳幼児は自分のことなど何一つできない。母である自分がいなければ、食事や排便などの生命を維持する行為すらできない。さらに、専門家による実験報告によると、ミクルやオムツ交換はしていてもそれ以外のスキンシップを一切受けず育った乳幼児は、1年もたたないうちにその命を落とすという。うさぎじゃないが、人間だって寂しいと死んでしまう生き物。「愛されている」という確信がそのまま生きる力になるのだ。

つまりなにが言いたいかというと…母は忙しいのである。日常生活において子どものお世話に加えてプラスアルファの触れ合いが大切なことは痛いほど理解している!それでもやはり母とて一人の人間であり、自分のペースや時間があってしかるべき存在。しかし今は子ども中心の毎日が絶対。だって他に誰が子どもの相手をするの!?そんな強制感の中で、心身共にバランスをとって毎日笑顔でいるって、なかなかできることじゃない。

そんなとき、私はよく地域の子育て支援センターに電話する。本当は直接出向きたいところではあるが、それは面倒くさい(そんな体力気力があるならヘルプはしない)、でも誰かに話は聞いて欲しい。結局は心のはけ口が必要なのね。電話をすれば保育士さんが子育ての悩みを聞いてくれるし、日程を合わせて訪問に来てくれる。実際にはいつでもすぐにかけつけてくれるわけではなくて、やはり混み合うもので1ヶ月くらい待たなきゃいけないのだが、「ひとりじゃない」と思えるだけで電話したかいがあるというものだ。10分くらい夫や家族以外の経験豊富な人とじっくり話せるというのは、想像以上に私の気持ちを軽くした。相手が保育士さんで話し方も柔らかく、母である自分をとことんフォローしてくれるような対応がありがたい。

私もつい最近訪問をお願いして、恥ずかしながら「抱っこひもの正しい使い方」と「子どもの寝かしつけ方」について直接レクチャーを仰げることになった。訪問までまだまだ先だけれど、保育士さんに悩みを打ち明けられたことが周りにママ友がいない私にとってはありがたかったので、まあいいや。気長に待つことにしよーっと。

ちょっとしたことでいいのである。自分の頑張りを理解して、ほめてくれて、励ましてくれる存在があれば、母は今日も頑張れる!

そりゃあ夫や実家にだって日頃から頼りにはさせてもらっているけれど、いつも世話になっているがゆえに、やはり少しだけ後ろめたさというか、押しつけがましさを感じずにはいられない。そんなときに頼りになる第三者の存在って、やっぱり必要なのである!

この記事を書いた人
齋藤 惠
2015年8月から執筆活動を開始。 専業主婦として家事と子育てが生活のメイン。合間にのんびりとコラムを書く毎日。 金融機関に勤めていたことから金融知識や社会保障についての執筆・取材依頼が多い。 他にも恋愛、結婚、育児、旅行など執筆ジャンルは多岐にわたる。
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