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保健師さんがやってきた!仙台市の子育て支援いろいろ

里帰り先の山形から仙台へ戻ってきて1週間ほどたった。相変わらず日中は息子と2人きり。ミルクにオムツの合間を縫って、家事や料理をこなす日々。専業主婦は通勤もないし時間にも束縛されることのない職業だけれど、孤独になるのが難点だ。近くにいつでも会える友人がいればいいけれど、私のように移住してきた身としては気軽に会える人がいないから妊娠中からちょっぴり寂しかった。それでも一人で外出したりして気を紛らわせることができたわけだが、今や赤ちゃんがいる以上は自由に外へも出歩けない。ますます社会からとり残されていく感覚がある。ここで産後うつになっちゃうママさんの気持ち、わかるなー。私はまだまだ気持ちに余裕があるけれど、やはり何もかも手さぐりの子育てをしている中では相談相手が欲しい、というのが本音だ。

そんな時に、仙台市役所から保健師さんが訪ねてきてくれた。普段は初対面の人を家にあげるのはちょっぴり抵抗があるところだが、子育てまっただ中で息子以外の話し相手がいない今となっては訪問者の存在がちょっぴりありがたい。その日私は、家族以外で久々に話が通じる大人と会話をした気がする。

具体的には1時間半ほどいてもらい、子どもの健康状態やママである私自身の健康&メンタルのチェック、これから受ける予防接種について詳しい話を聞いたり質問をしたりといった内容だった。また、仙台市の子育て支援の取り組みについても案内をしていただき、自分でもある程度調べていたつもりだったが、改めて情報をもらえてとても助かったし息子が大きくなってからが楽しみになった。

まず、仙台市では「育児ヘルパー派遣」というものをやっているらしい。これは、私のように実家や友人に頼れない孤独な子育てをしているママさんとってはとても助かるサービスだ。具体的には家事や育児を代わりにやってもらい、料金は1時間600円。産後6か月以内のママさんが対象らしい。今のところ私は元気だが、いつか風邪をひいてしまったりどうしても一人で抱えきれないことがあった時にはぜひとも利用したいと思う。

また、ヘルパーに助けてほしいというよりも漠然と「誰かと話したい」「相談にのってほしい」という時には、仙台市の子育て支援事業として保育士2名が無料で訪問してくれるのもすごい。子育てをしていると、何が上手くいかないわけではないのに気持ちが悶々とすることだってあるし、急に不安になってしまうこともある。そんな時に誰から「大丈夫だよ」「あなたはしっかりやれているよ」「もっとこうするといいよ」と背中を押してもらえたら、それだけでどんなに気持ちが軽くなるだろう。

他にも、息子が歩けるようになったら友達との交流の場もあったらいいな、と思う。そんなときには保育所が無料で支援センターとして開放されていたりするから、ここにはきっと同じ年齢の子どもを持つママさんだっている。子どもだけではなくママのコミュニティーづくりもできるというわけだ。ああ、息子よ、早く大きくなって遊びに行きたいね。ママも行きたい。

保健師さんからはそんな子育てに役立つ情報だけではなく、たわいない話、日頃の過ごし方や子どもの成長ぶりなどについても話を聞いてもらえて少し気持ちが軽くなった気分。子育てって、母である私がすべてをしなければいけないような気持ちになっていたけれど、もっと肩の力を抜いて市や行政に頼ればいいんだなと実感できた。

このさいだから、子どもも私もこの街にとことん甘えて、一緒にまとめて育ててもらおうと思っている。

 

この記事を書いた人
齋藤 惠
2015年8月から執筆活動を開始。 専業主婦として家事と子育てが生活のメイン。合間にのんびりとコラムを書く毎日。 金融機関に勤めていたことから金融知識や社会保障についての執筆・取材依頼が多い。 他にも恋愛、結婚、育児、旅行など執筆ジャンルは多岐にわたる。
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