頭が熱くなり、手足が冷たくなる“冷えのぼせ”の症状。寒暖差の激しくなるこの時期になると多く見られる症状ですが、この症状を持つ人の中には「手足がすごく汗ばむ」という人も少なくありません。
私も冷えのぼせなのですが、手足が冷えるときには多くの場合、汗をかいています。ひどい人は、いつも手のひらが湿っているとか、足が蒸れているそうです。今回は、冷えのぼせの中でも「手足が汗ばむ」に注目してご紹介します。
【手足が汗ばむ時は…】
以前「健康な人は手足の裏に汗をかかないらしい」と聞いて、ぎょっとしました。もちろん全員というわけではないのでしょうが、私は普段から手足に汗をかいていたので、「あれ?」と思ったのです。
いろんな友達に握手してもらいましたが、乾燥している人もいれば、しっとりしている人、びちゃびちゃに汗をかいている人がいて、様々だなあ、と思ったことがあります。
どうやら、気温が高いわけでもないのに手足から「おや?」というくらいの量の汗が出ているときは、自律神経が乱れているときだそうで、心からリラックスすることで、汗がピタリととまるのだそうです。
そのため、冷えのぼせの症状がある人で、手足が汗ばんでから冷える人は、体が熱くて汗をかいているのではなく、自律神経の乱れで汗をかいている可能性があります。
【手足の汗の原因は“不安・ストレス・緊張”】
とくに外出時、仕事中などに手足に汗をかく、という人は多いのではないでしょうか。また、就寝時にも手足に汗をかく人は、寝付けない、熟睡できない、などの症状があるかもしれません。
「パニック障害で手汗・足汗が出る原因と対処法」(http://panic-abc.com/sweaty-hands-on-panic-disorder/)でも紹介されていますが、交感神経が優位な状態だと、いくら表面的にはリラックスしていても、精神的には休まっていません。
本来リラックスしなければいけない時間帯にも緊張していては、自律神経はどんどんバランスを失っていきます。冷えのぼせの症状がある人は、自律神経のバランスを整える必要があるのです。
【冷えのぼせは体の不調です】
仕事をしながら頭がのぼせた状態になって、頭痛やめまいに耐えている女性も多いと思いますが、それは気のせいではなく、体の不調です。手足が氷みたいに冷たく、頭だけが熱くなってボーっとする。辛いですよね。
かと言って職場の室温を調整するわけにもいかず、なかなか席を立つこともできない。そういうときは、首の後ろと肩を温めましょう。使い捨てカイロなどでも大丈夫です。頭が熱いのに平熱、というときは、体が冷えている状態だからです。全身に暖かい血が巡れば、改善されます。
また、手足が冷たいのは不快ですし、いくら靴の中で指を動かしたって温まりません。靴の中敷型のカイロや、足の指先用カイロなども販売されていますので、そういったグッズを使いながら上手にこの時期を乗り越えましょう。