寒い屋外から、暖かい室内に入ると、上半身や頭だけ熱くなってきてボーっとすることありませんか？それは、単に「暖かい空気が上に行き、冷たい空気が下に溜まる」というだけではないかもしれませんよ。

今回は、主に「頭が熱くなり手足が冷える」という症状の“冷えのぼせ”ですが、「冷えを自覚していないけど、のぼせだけがある」という無自覚の冷えのぼせについてご紹介します。

【２０～５０代女性に多い“冷えのぼせ”】

実は私もこの症状は１０代の頃からありまして、冷え性とも長い付き合いなのですが、“のぼせ”と聞くと「更年期」と思っている人も多く、私も「もう更年期なの！？」などと言われて過ごしてきました。

実際、更年期シーズンの女性ものぼせに悩んでいると思うのですが、この“冷えのぼせ”に関して言えば、更年期は関係なく、２０～５０代女性の３人に１人に見られる症状だそうです。

また、手足の冷えを感じていないままのぼせだけを実感している人も多く、一応手足は冷たくないけど「汗ばんでいる」という人ならば、冷えのぼせの可能性が十分にあります。

冷えのぼせは、体が冷えている、血行が悪くなっている、ということが主な原因なので、更年期ではない女性でも症状が出ますし、改善することも可能です。

【手足が汗ばむということ】

よく、「何もしていないのに、手のひらがびちゃびちゃに汗ばんでる」とか、「靴の中がすごく蒸れる」「いつも手足がじっとり湿っている」なんて人がいます。

もちろん、手足だって汗をかくのですが、暑いわけではないのに手足が多量の汗を出す、ということは自律神経が乱れている可能性があります。不安やストレス、緊張などによって、交感神経が優位になると現れます。

そのため、副交感神経が優位になっているリラックス状態のときは、通常手足からの発汗は収まります。手足から多量の汗が出る、ということは、自分では意識していなくても自律神経系が乱れている、ということです。

冷えのぼせと自律神経は切っても切り離せない関係があり、手足の汗っかきを放置していたら、冷えるようになってしまった、ということもありますので、十分に注意が必要です。

冷えのぼせでは？と思ったら、まずは体を温めるようにしましょう。血行不良になっていることがあるので、全身の血液がめぐるように軽い運動や筋トレを行うのもいいでしょう。しっかり睡眠を取って、規則正しい生活を送り、のぼせを改善し、これ以上悪化しないように心がけましょう。