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私も…もしかして?大人の発達障害と女性の生き方(1)

昨今、よく耳にするようになった「大人の発達障害」や「ADHD」という言葉。自分には関係ない、と興味を持たない人も多いですが、中には「もしかして私も…?」と不安に思う方も。

今回から7回に渡って、大人の発達障害やADHDについてご紹介したいと思います。理解を深め、もし自分がそうだったら?また、自分だけではなく、周囲の人に対しての接し方についても考えてみましょう。

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1、大人の発達障害とは?

大人の発達障害とは、実は広域の障害を指す言葉で、その定義はお医者さんや専門家によっても変わります(http://www.kaien-lab.com/aboutdd/definition/)。

というのも、重度の障害を持って生まれた場合は、比較的診断もしやすいのですが、「大人になるまで気がつかなかった」ということは、障害そのものは軽度と言えるかもしれません。

さらに、「社会に出て生きづらさを感じるけれども、生活できなくはない」ということは、あえて診断を下す必要はない、と判断する専門家もいるでしょう。

そのため、「大人になって発達障害が見つかった!」からと言って大騒ぎする必要はなく、あくまでそれは個性であって、修正を加えるべきものではない、というのが最近の主流の考え方。

しかも、一言に発達障害とは言っても、重度から軽度、症状も様々あり、本人が気がついていない、周囲が気がついていないまま、普通に生活して一生を終える人もたくさんいます。

「私も発達障害だったらどうしよう!」ではなく、大人の発達障害の可能性を抱えている人は、世の中にたくさんいる、と考えて間違いないでしょう。

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2、発達障害の中身

「発達障害」とは、主にASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)などの総称です。

後天的に罹患するものではなく、先天性のものです。そのため、完全に治癒させる、ということはできませんが、症状を緩和することはできます。

これらは、単体で症状が出るものもあれば、複合的に症状が現れる場合もあり、医師によっても診断の仕方が異なります。

「もしかして私も?」と疑いを持ったら、こちらでセルフチェックしてみましょう。ADHD診断チェック(http://atmentalhealth.jp/adhd/)。

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ただ、どんな診断をされたにせよ、この診断名を受けたことが“障害者認定”になるわけではなく、あくまで“解決法を導き出すための方向性”を示されたに過ぎません。

「あなたは今日から障害者です」なのではなく、「あなたはこのような癖を持っているから、その癖を抑えながら、または利用しながら、上手く生きていきましょう」ということ。

「今の仕事が辛い」「なんとなく生きていくのが辛い」という場合、その解決法が明確になれば、その障害をうまく活かして生きていくことも可能になるでしょう。

(2)へつづく。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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