何かと話題の“モラハラ夫”。そういう話はよく聞くし、知り合いにも悩んでいる人がいる。これは他人事ではありません。
前回に引き続き、これからの女性が夫のモラハラに悩まないためのヒントを考えていこうと思います。今回は「ヒントその2・モラハラ夫になりそうな男を選ばない」です。
1、相手選びの段階で
「最初は優しかった」みんなそう言います。それは確かに、付き合い始めは男はみんな優しいです。しかし、その優しさが持続するとは限りません。
すべての男がモラハラ気質か、と言えばそうではなく、モラハラをしない男性もたくさんいます。また、モラハラ気質でありながら、結婚した相手の女性の性質上、それを発揮しない男性、というのもいます。
いじめっ子が、相手が同じくいじめっ子の場合は、その影が薄くなるように、「モラハラの気質があることが、イコール“モラハラ夫になる”ということではない」ということです。
ここで重要なのは、「モラハラをしない男性選び」ではなく、「自分の性質を見極めた相手選び」である、ということです。
「この人はモラハラする人、この人はしない人」ということではなく、ふたりの関係性が“モラハラを発生させない関係性であるか”というところが重要です。
つまり、「自分はイジメられっ子である」という自覚のある人が、結婚相手にいじめっ子を選ばないように、自分の気質をよく理解して、相手選びをしなければならない、ということです。
2、別れることができるか
モラハラ被害者の共通点として、「自分から別れを切り出すことができない」という点があります。結婚してからは「子供がいるから」「経済的な理由で」。
交際中であっても「彼は悪い人じゃない」「これは愛情の裏返し」などと理由をつけて、別れることができません。
通常、交際していておかしな点、あわない点があれば、そこでお別れするのがお互いのためですが、モラハラ被害者の多くは「変だと思っていたけど別れなかった」とか「別れることができなかった」と言います。
もちろん、自分から別れを切り出す場合もありますし、きちんと意思表示もするかもしれませんが、それでも何かと言いくるめられて「別れられなかった」という場合もあります。
つまり、「自分は別れたいけど、別れたくないと言われて、我慢して付き合う」という選択を自らしてしまう、ということです。
“相手を選ぶ”というのは、お店で買った商品を大事に使い続ける、ということではなく、「使ってみてダメだったら返品する」ということでもあります。
そこに「客として購入した責任」があるのだとしたら、「使っていて不都合がある、ということに決着をつける責任」もありますので、「捨てる」という選択だってあって然りです。
そのため、「一回付き合ったら決めてしまう」ということではなく、「試しに100人付き合ってみて、その中から選ぶ」くらいのワガママさと、現状に我慢しないことが重要です。
(3)へつづく。