「もう我慢できない!辞めてやる!」そう思って辞めてしまって、転職がうまくいかなくて焦る、という人も多く見かけますが、転職を成功させるためには、何よりタイミングが重要です。
感情的になって辞めてしまったけど、これは間違いだったの?いいえ、そんなことはありません。今回は最終回ということで、三つ目のヒントをご紹介したいと思います。
【ヒント3・もう遅いということはない!】
よく「ほらみろ、感情的になって勢いで辞めるからそうなるんだ!お前はもうダメだ!」とか、「見切り発車で飛び出したやつはみんな失敗するんだよ!」という人がいます。
確かに、計画的に辞めた人よりは不利かもしれませんが、そこで希望を失ってはいけません。八方塞がりになってしまったように感じるかもしれませんが、“もう遅い”とか“絶対ダメ”ということはありません。
上記のように「無計画に辞めたやつは地獄を見る」みたいに言う人は、もしかしたら実際自分が地獄を見た経験があるのかもしれませんが、だからと言って地獄に落ちっぱなし、ということもないはずです。
日本では新卒優先社会ですが、海外では「自分磨きのために1年間、会社を辞めて旅をしてきます」みたいなことは結構あって、ペラペラの社会人1年生より、いかに人間として厚みのある人材であるか、が重視されます。
実際、日本でもそういう企業は増えていて、中途採用で仕事のできるやつを積極的に採用しよう!という動きが見られます。
ということは、勢いで辞めてしまった人でも、40代で転職する人でも、結婚・出産を経てから再就職する人でも、そのチャンスは平等に与えられています。
あとは、「私は人より劣っている」だとか「もう私のような人材は世の中に必要ない」などという根拠のない思い込みを捨て、いかに自分の良い点をアピールし続けられるか、ということが転職を成功させる考え方です。
タイミングは必ずやってきます。そして、それをモノにするためには「もう遅い」とか「もうダメだ」という思い込みを捨てて臨むことです。
何度でも立ち上がれ
転職する人が増えている中で「転職を繰り返す人」も多いのですが、もちろん中には本人の素質として「長居できない」という人もいます。
しかし、「転職してもうまくいかない、これじゃないと思う」として、転職を決意する人もいます。それは企業が何か悪い、というのでもなく、まして本人に何か問題がある、というのでもありません。
しいて言うなら“マッチングがうまくいかなかった”だけです。それを失敗として、「失敗を繰り返すダメな人」と自分を認定してしまうのは、あまりにも乱暴です。
社会はあまり人の失敗に寛容ではありません。しかし、失敗の数を数えても意味はありません。転職を成功させるためには、何度もチャレンジして、何度も失敗する必要もあるかもしれません。
そのたびに立ち上がって、懲りずにチャレンジしていけることが成功の鍵です。たった1回のチャンスで、唯一の成功を収めるような夢を見ず、目の前に現れたチャンスをコンスタンスに回収していきましょう。