汗をかく季節、自分の体臭が気になる人も多いと思います。それと同じくらい、他人のニオイも気になりませんか?
もし、隣にいる友人から〇〇なニオイがしたら…もしかして、それって病気のサインかも? ということで、前回に引き続き、体臭による健康チェックについてご紹介したいと思います。
1、アンモニア臭は“疲労臭”
よくある、「ツンとしたニオイ」がアンモニア臭ですが、このニオイを嗅いだとき、どう思うでしょうか。「お風呂入ってないの?」「動物でも飼ってる?」
実はこのアンモニア臭、「体が疲れている」というサインかもしれません。疲労によって肝機能が低下すると、分解しきれなかったアンモニア成分が毛穴を通して表面に出てきてしまうのです。
つまり「お風呂に入ってるのに刺激臭がする」という場合、この可能性が大きいです。もちろん、自分で気が付ければいいですが、鼻が慣れてしまっていると自覚できません。
デリケートな問題なので、気がついてあげた人は「最近、ちゃんと寝てる?疲れてるんじゃない?」と指摘してあげましょう。
2、脂っぽいニオイ(若いのに加齢臭)
夏になるとどうしても、ベトベトした脂っぽい汗をかく人もいますが、「それ、汗というより脂だよね?」という場合、脂っぽいニオイを発生させることがあると思います。
誰でもあぶらとり紙でぺたっとすれば脂が付着すると思いますが、ひどいニオイを伴う場合は、“脂漏性皮膚炎”の疑いが…!
顔のTゾーン、頭皮、胸や背中の中心部、脇の下などでよく発生します。原因はおもに真菌(カビ)。赤くなって痒みを帯び、フケのようなものが出ることも。
気がついたときには重症化していた、ということも少なくないようです。また、これもデリケートな問題ですが、自分では気が付けないこともあるので、友人に変調があった場合は指摘してあげましょう。
放っておくと慢性化することが多いそうなので、早めに専門医の受診を。「若いのに頭がクサイ」とか「加齢臭っぽい」と感じたら、危険信号です。
(後編)へつづく。