~葛飾北斎「蛸と海女」~
2015年、10月「永青文庫」(文京区目白台)会場で「春画展が開催された。
「18歳未満入場禁止」の「春画展」に、若い女性が行列。
女性グループは、話が弾んでいたようで、絵を肴(さかな)にして体験談に花を咲かせていた。
来場者の半分以上は女性だったのが意外だった。
春画展は、国内外の博物館や個人コレクターが所蔵する名作133点を展示。
これまで、個別の作品展の中での展示はあったが、春画そのものをテーマにした展覧会は国内初。
5月の開催発表に、細川護煕元首相が登場し話題となった。
「タブーは破っていかなければ。義侠心(ぎきょうしん)で引き受けた」と、自身が理事長を務める永青文庫を会場に提供した。
出典:日刊スポーツ
春画(しゅんが)とは?
~歌川国貞「幾夜睦言」~
春画(しゅんが)とは、特に江戸時代に流行した性風俗(特に異性間・同性間の性交場面)を描いた絵画。
浮世絵の一種でもあり、笑い絵や枕絵、枕草紙、秘画、ワ印とも呼ばれる。
また、それほど露骨な描写でない絵は危絵(あぶなえ)とも呼ばれた。
その描写は必ずしも写実的でなく、性器がデフォルメされ大きく描かれることが多い。
1点ものの肉筆画から高度な技術を使った木版画まである。
18禁【春画】芸術かわいせつか
~葛飾北斎 「ついの雛形 新鉢の娘」~
江戸時代の「エロ浮世絵」
「芸術か、わいせつ物か」の議論もある。
日陰の存在とされてきた春画の何が引き付けるのか。
2013年に大英博物館(ロンドン)で「春画 日本美術と性のたしなみ」が開催された。
春画のユーモラスな発想と高い芸術性が海外で高く評価され、日本への「里帰り」展を模索したのが始まりだった。
春画は、性器部分が露骨に描かれていることもあり、刑法175条の「わいせつ」物にあたる懸念がある。
警視庁にも事前に相談した上で、年齢制限を設けた。
「個別の作品に対する(わいせつの)判断は求めなかったが、『やり過ぎないように』との忠告があった」
春画はかつて、「江戸のポルノグラフィー」的な固定観念もあり、公にすることがタブー視されてきた。
社会通念と芸術性のさじ加減によって、時代とともに揺れ動くのが「わいせつ」なのだ。
★春画で有名な浮世絵師
◆江戸の浮世絵師「葛飾北斎」◆
・(1820年ごろの木版画「喜能会之故真通(きのえのこまつ)」シリーズの1枚
・「蛸(タコ)と海女」
作者
葛飾北斎
画題
喜能会之故真通(甲の小松)
年代:
文化11年(1814)頃
◆喜多川歌麿◆
作者
喜多川歌麿
画題
「歌まくら」
年代
天明8年(1788)頃
◆鈴木春信◆
作者
鈴木春信
画題
お仙
年代
1770頃
◆勝川春章◆
作者
勝川春章
画題
拝開よぶこどり
年代
天明8年(1788)頃
出典:Wikipedia
※あまりに性器がリアルに描かれているので、加工しております。
【著作権について】
※江戸時代に描いた春画並びに浮世絵は、浮世絵師が死後50年以上経っているので著作権はありません。
これを所有している方に所有権はあっても、著作権は無く法律上問題はありません。
加工してTシャツを作り販売する事も違反にはなりません。
又、音楽の著作権も同様でクラッシック(バッハ・モーツアルトetc)などにも死後50年経っていれば使用しても著作権法違反にはなりません。
【追記】
「春画」は芸術家かわいせつか、と言うのも個人個人の考えで有り、筆者は芸術性が高いけれども卑猥な感じは否めないですね。
という筆者も油絵で裸体も描くので、見た人がどう感じるかですよね。
浮世絵でも有名な葛飾北斎の『怒涛図』「女浪」の海の高波の絵とか『冨嶽三十六景 凱風快晴』 (通称:赤富士)は、見てて迫力があり芸術と感じます。
女性の皆さんはどう感じますか?