お子さんをお持ちのお母さんは、ほとんどがママ友トラブルを経験、もしくはトラブルを見てしまった経験があるかもしれません。
ママ友トラブル、保護者間のトラブルは昔からあるものですが、減るどころかますます増加していると言われています。
悪化した場合、酷いとどちらか一方が引越し(子供の転校)などを余儀なくされるケースもあります。このようなトラブルは未然に防ぐことはできないのでしょうか。
今回から7回に分けて、ママ友トラブルを回避するための7つのヒントをご紹介したいと思います。今回は、「ヒントその1・ママ友は友達じゃない」のお話です。
1、ママ友の定義
ママ友、と聞くと、「同じママという立場同士で協力し合える仲間」という認識の人もいれば、「子供の友達関係の知人」という認識の人もいます。
もしくは、「子供を通じて知り合った自分の友達」という場合や、「幼稚園・保育園の表面上の付き合い」と思っている場合もあるでしょう。
そのどれもが間違いではありません。ただし、自分の認識と相手の認識は違います。ママ友トラブルの多くは、“自分はこう思っているんだから、相手も同様だろう”という誤った認識から生まれるものです。
「ママ友」がうまく成立して仲良くやっていける場合、それは相手との認識に誤差が少ない場合です。うまくいかない場合は、相手との認識に誤差が大きい場合です。
2、「ママ友」と「友達」の違い
ママ友でつながっておく場合、なにが一番大事でしょうか。それは、ママ個人の気持ちや、子供ひとりの立場、というよりも、もっと大きな「社会の中での家族の立ち位置」かもしれません。
なぜママ友トラブルによって、場合によっては引越しを余儀なくされるか、と言えば、その地域という社会での立場を失ったからにほかなりません。
誰が悪いか、というトラブルの原因は置いておいて、「誰かが去らねばならなかった」というほどのトラブルが起こる、ということは、“ママ友関係は社会での立場を左右する”と言い換えることができます。
それは「友達」というよりも、「職場の同僚・上司」とたとえた方が近いかもしれません。安易に「あの人と友達になった」「嫌いになったから友達じゃなくなった」という、学生時代の延長戦で考えていると、取り返しのつかないことになります。
その地域、また年代や集まった人によって内容は様々変化しますが、「気の合う仲間や友達を作ろう!」という認識は危険です。
ママ友は友達ではありません。それだけ発言や行動は慎重にしなければいけませんし、空気や状況を探りながら関係を構築していかなければなりません。
(2)へつづく。