卸町にある鐘崎の笹かま館、笹かまや宮城の県産品を買うだけの場所と思っていませんか?実はここ、色々と楽しめる場所なんです。
井村隆さんのカラクリンがお出迎え
出典:ラズモネフィーリング
入り口を入ると目に飛び込んでくるのが井村隆さん作のカラクリン。デザインや舞台装置、ディスプレイを手がける井村隆さんが笹かま館のために製作した「夢飛行樹」は吹き抜け部分にかかるほどの大きさで、かなり見応えがあります。ハンドルを回すとチリチリと鐘がなる魚がモチーフのカラクリンもあり、自分の動きに連動するカラクリの精巧なつくりに見入ってしまいます。
藤城清治さんの影絵ワールドがみごと!
出典:かまぼこの鐘崎
独特の影絵の世界で人気の藤城清治さん。民話や童話の絵本で馴染みがある方が多いでしょう。また、暮らしの手帖でも物語の挿絵を手がけており、絵を見ればピンとくるという方も多いかもしれません。カラクリンを見ながら階段を上がりきるとそこには藤城清治さんの作品が、横15メートルというかなり大きなスケールで、しかも無料で見られる「藤城清治メルヘンサロン」という素晴らしい場所があるんです。藤城清治さんの作品は、あの作風からファンタジーというイメージが強いかと思いますが、2011年3月11日の東日本大震災を描いた作品も展示してあります。高齢の藤城清治さんが椅子に座って閖上の海をスケッチしている姿を映した写真の展示もあります。写真と影絵作品の両方を見ると忘れられない震災の日々がよみがえります。影絵を静かに見つめる為だけにでも、笹かま館を訪れる価値がありそうです。
日本でここだけ!年中七夕が楽しめる!
七夕ミュージアムでは一年を通して七夕飾りを見ることができます。8月6日・7日・8日の三日間だけ行われる「仙台七夕まつり」に出かけられなかった人や、違う季節に仙台を訪れた方にその素晴らしさを感じてもらうことができるようになっています。現代の七夕飾りだけでなく、藩政期や明治・大正時代の飾りも再現されており、七夕の変遷が良くわかります。美味しいかまぼこはもちろん、アートが満載の鐘崎笹かま館をゆっくりと訪れてみてはいかがでしょう。