開催は6月21日まで
青葉区の仙台市博物館では現在、奈良薬師寺の国宝「吉祥天女像」の公開が行われています。これは奈良薬師寺にある国宝で、麻布に描かれたものなのですが通常は非公開というもの。麻布に描かれたものとしては現存する最古のものです。
お正月に2週間程度とか、特別なときしか薬師寺でも公開されないものだそうです。
今回は、大震災があった東北の復興を願って特別公開ということになりました。
手の上にのっているのは人々の願いをかなえ吉祥・福徳をもたらす宝珠。やさしい微笑をたたえながらたつその姿を見るとなぜか気持ちがほっとするような気がしますよね。
いつも美術館や博物館に行って思うのですが、本物を見るということは伝わってくるものが違うように感じます。画集や写真集でももちろんすばらしさは伝わってくるのですが、実際のそのものの大きさ、筆遣い、造形の美しさなどはやはり本物を見ないと伝わらない部分が多いように思います。
今回は滅多に見ることができない国宝ですので、一見の価値はあると思います。
他にも薬師寺の国宝や重要文化財がたくさん
今回は他にも薬師寺の国宝や重要文化財、仏像や図などが多数展示されます。なかでもみどころは国宝聖観世音菩薩立像でしょう。大変に美しい仏像です。
厳しいような、すべてを包んでくれるような、不思議な表情をしておられるように思えます。
聖観世音菩薩とは
心の目で見ることを「観[かん]」といいます。色なき色を見、音なき音を聴く、これが「観」です。この観の働きをもって私たちの悩みや苦しみや悶えをお救い下さるのが観音菩薩です。この世に現れて人々に寄り添う身近な仏であり、優しい微笑をたたえる聖観世音菩薩立像は、これからも人々の祈りを受けとめてくれることでしょう。
(出典:薬師寺)
また、調べてみたところによると、聖観世音菩薩はなんと33通りにも姿を変えることができるそうです。聖観世音菩薩の名を唱えれば火難・水難などから守ってくださるとか。(観音経に書かれているようです)ありがたい仏様なのですね。
薬師寺のお坊さまの特別ガイダンスがあります
修学旅行で薬師寺に行って、お坊さんの楽しい解説に大笑いした人も多いのでは?薬師寺のお坊さんは話が面白い、というのは有名ですよね。ネットで調べると「薬師寺 お坊さん 話 面白い」などがここ何年かの情報であがってきますのでどうもそれは今も同じようです。これは楽しみですね!
ホールで1日に1回~3回(日によって違います)30分程度お話をしてくださるそう。事前のチケット購入は不要ですが、200名に達した段階で断られることもあるそうです。
アクセス・開館時間
仙台市博物館
開館時間
午前9時~午後4時45分
*入館は午後4時15分まで
休館日
毎週月曜日
ACCESS
バス 仙台駅西口バスプール 9番 (710-720系統。718番を除く)で約10分 博物館前下車
バス 仙台駅西口バスプール 15-3番『るーぷる仙台』で約20分 博物館前下車
素敵な休日を!
(出典:薬師寺)
(出典: 「奈良 薬師寺 未来への祈り」実行委員会 ホームページ)
(画像: 「奈良 薬師寺 未来への祈り」実行委員会 ホームページ)