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「女の焦り」…友達がどんどん結婚していく中取り残される恐怖を克服する(6)最終回

第一回で、“女性特有の呪縛”について。第二回で“集団に属する女性”、第三回では、“自分の人生を縦で考える”、第四回では“周囲の期待”、第五回は“焦る前の行動”についてお話ししました。

第六回の最終回は、“失敗できない結婚”についてお話したいと思います。人生のうち、結婚は大きなイベントのひとつです。

リスクが全くないわけではありませんし、ただ交際するのと違って籍を入れるのですから慎重にもなります。

では、そんな“結婚だからこそ慎重になる”ことについて、「失敗できない!」と思って焦る女性も少なくありません。友人よりも幸せになりたい!ゆえに、失敗しない結婚相手選びが重要ですが、そこで足踏みしている人が多いようです。

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1、離婚するのは恥ずかしい?

結婚した友人の陰で、こっそり「あの子たぶん離婚するわよ」などと言うような小悪魔女子がいますが、結婚できないことは恥で、結婚すれば勝ち組で、離婚したら人生の失敗、というような風潮があります。

あるとき、職場の同僚が休憩中に噂話をしていました。「〇課のAちゃん離婚したんだって!」「えー!終わったね!」という会話を耳にしたことがあります。「終わった」とは、「女として終わった」ということです。

言ってみれば、キズモノになったとか、中古品、みたいな意味なのでしょうが、そのような表現をしている人にこそ、認識に問題があるのかもしれません。

女性は結婚して籍を入れたからと言って「誰かの所有物になる」わけではありませんし、子供を出産しても「中古品になる」わけではありませんが、なぜか世の中にはそのような認識があります。しかし、これらはある特定の一部の人の歪んだ認識です。

そして、結婚する前から「離婚できない!」と思うばかりに、あまりにも慎重になりすぎて、チャンスを逃してしまうことも少なくないのです。

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2、リスクばかり見ている

婚活をしていると、数人はいい感じの人を見つけることができるでしょう。しかし、「結婚後のことを考えると年収が…」とか、「こういう趣味のある人とは理解しあえないかも」と、早い段階で見切りをつけます。

気が合う男性がいて、良い雰囲気になっても、「でも結婚となると…」と考えると、踏ん切りがつかず、最終的にはお断りする場合もあります。

失敗を恐れるとき、人はリスクにばかり目を向けています。危ない橋を渡るとき、落ちないように木の板をしっかり踏めばいいものを、隙間から見える足元の激流ばかり気にしているのです。

なんでもそうですが、「成功すればラッキー、失敗したらアンラッキー」どんなに慎重に行動しても、避けられないリスクは必ずあります。

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3、何度でも失敗すればいい

「失敗してはいけない、失敗は許されない」これは、女のプライドの問題かもしれません。友人よりも幸せな結婚をしてやろう。友人よりも良い暮らしをして見返してやろう。

逆に失敗すれば見下されるかもしれない!しかし、それは“女性特有の呪縛”に縛られている期間にだけ発生する幻です。

60代・70代になれば、みんな体の痛いところはどこか、という話ばかりになります。70歳のおばあさんが「結婚しなくちゃ」と言っていることは稀です。

女にはプライドがあります。でも、それは他人と比較して、周囲に見せびらかすものではなく、未来を恐れる自分を奮い立たせるためのお守りではないでしょうか。

失敗することが悪いことではありません。たった一回の結婚のチャンスに、すべての幸せの命運を賭けることの方がよほど危険です。

第一回の最初にもお話した、独身女性たちの「試しに一回結婚してみたい」。これを今まさに実行してみるべきかもしれません。

独身女性も、既婚女性も、またバツイチ女性も、みんなそれぞれが違って、良いも悪いもありません。勝ちも負けもありません。

友人たちの結婚に焦りを感じたら、まずは今自分が独身であることに誇りを持ちましょう。そして、チャンスを一回に限定せず、何度でも成功も失敗もできる可能性をいっぱい持っている、ということに自信を持ちましょう。

前回(5)

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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