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「仕事辞めたい」と思ったら…後悔しない女の人生設計立て直し術(6)

仕事辞めたい、じゃあどうする? それは、目の前に壁が現れたというよりも、むしろ選択肢がより増えた、と言った方がいいかもしれません。

AかBかしかなかった選択肢に、実はCもDもEあった。だからこそ悩ましいし、真剣に考えなければいけない事柄です。

前回は、「次の仕事の選び方」についてお話をしました。今回は、「後悔しない人生設計の仕方」についてご紹介したいと思います。

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1、女はいつでもリセットできる

仕事をしていると、女性であることそのものが悩みの種である、ということもよく起こります。「ああ、君は女性だからこの仕事は無理だよ」なんて言われることが、未だにあるからです。

男女同権、とか言いつつ、まだまだ男尊女卑の風潮が残る現代。でも、だからと言って、「男に生まれなかった自分が憎い」と思う必要もありません。

女性の強みは、「表面上はペコペコできて、裏ではぺろっと舌を出すことができるしたたかさ」だと思います。

極端に言うと、昨日まではバリバリのキャリアウーマンをやっていて、翌日からお掃除のおばさんの仕事をやる、ということもできるのが女性。男性はこれができません。プライドがあるから。

生きていく方法はひとつじゃないし、誰かに評価されるものでもない。何をやっていても、自分の満足度を基準に考えられること。

それに対して、柔軟性を持った行動ができることが、これからの女性が強く生きていく方法です。人生設計も、「これだ!」と決め付けないで、目的地に行くまでのルートにこだわらない姿勢が成功へ導きます。

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2、勝ち負けにこだわらない

「仕事を辞める」となったとき、それは「逃げる」ことではない、と第1回でお話しましたが、同時に「負ける」と考える人もいるでしょう。

仕事そのものに負けたのか、それとも人間関係に負けたのか、自分自身に負けたのか。何にしろ、勝った負けたという基準で考えていると、その先にすすめなくなるかもしれません。

人生全体を考えてみると、一時的に勝利することになんの意味もありません。今は勝っても、次負けるかもしれないし、勝ったように見えても中身は負けていることだって多いからです。

あの人は成功して私は失敗した。本当にそうでしょうか。それは、一時的な結果に過ぎません。

いってみれば、人生は算数や国語のテストではなく、美術のように評価のつけにくいもの。だからこそ、「自分が振り返って満足できるかどうか」という基準が重要です。

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悔しい!と高みを目指す気持ちは大事ですが、「人に馬鹿にされたくないから頑張る」というのは、ちょっと違う気がします。

「自分で自分を満足させたいから頑張る」長い目で見たときに必要なのは、誰かの評価や、勝敗ではなく、たったひとりの自分という人間を満足させる決意です。

人生設計をする上で重視しなければならないのは、形ではなく中身。どんな職業につくか、ではなく、どんな生活ができるか。

かっこいいキャリアウーマンでなくても、お掃除のおばちゃんだとしても、コンビニの店員だとしても、派遣社員だとしても、満足できる生活が送れるのならそれでいいのです。

(7)へつづく。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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