前回に引き続き、結婚したいけどできない30代独身女性の、自覚している「結婚できない理由」についてご紹介していきます。
なぜ彼女たちは結婚できないのか。そして、そこから抜け出すためにはどうしたらいいのか?
1、人と会うのが億劫
31歳Rさんは、今の仕事についてからとても安定した生活を送っている。28歳のときに転職し、無理をしていた自分から解き放たれた感じがしたという。
「元々、接客業は向いていないってわかってたんですよ。今は職場の中で事務的な仕事が多いし、自分をわかってくれる人に囲まれて安心して仕事ができます」
職場と家の往復の毎日だが、「結婚したいけど合コンのような集まりが苦手」だと言う。
「知らない人と会って話をしたり、嫌な人に無理に合わせるってことが、本当に苦痛で。恋人欲しいな、とは思いますが、反面、新しい出会いが怖いです」
結婚も恋愛も、“人と接する”ということを抜きに考えられませんから、もし精神的に安定した生活を優先するのなら、結婚や恋愛から遠ざかって生きていた方が彼女のためかもしれません。
2、お金がない
33歳Yさんは、借金があります。いくら稼いでも、借金返済と最低限の生活費でおわり。お昼にお菓子一個買うほどの余裕すらありません。
「しかもこれ、私の借金じゃないんです。親の借金を家族で分担してて。もっと収入欲しいけど、今以上のところがなかなか見つからないし」
相手の男性だって「借金のある女と付き合いたい」とは思ってくれないだろうし、どこか財布にお金が入っていないことを引け目に感じてしまう。
「私、貧乏ですから話しかけないでください、って気持ちになるんですよね。たまにナイトワークで日雇いのお金もらっても、もったいなくてファミレスに入る気分にもならない」
本来、借金と恋愛は別のことですから、貧乏でも恋人は作れるはずですが、彼女の「自分は貧乏だ」という強迫観念が彼女を結婚・恋愛から引き離しているように思えます。
3、自覚がある…それが大事
前編・後編でご紹介してきた女性たちは、皆「結婚したいけどできない!」と思っています。そして、自分ではどうしようもない現実を抱えています。
「そんなの、余計なことを全部捨てちゃえばいいじゃん」と思われるかもしれませんが、本人にしてみれば見えない鎖に繋がれて身動きがとれない状況です。
ここで考えたいのは、「そもそも、結婚は自分の人生に必要か?」という点と「結婚を得るために大切なものを捨てることができるか?」という点です。
結婚したことによって、今まで充実していた人生のすべてを失う可能性もあります。また、結婚するということは、独身を捨てることですから、自由な時間やお金を失うかもしれません。
「なぜ結婚できないのか」という理由を、ぼんやりとでも自覚している人は、もしかしたらそれが“結婚よりも大事なこと”である場合もあります。
また、“それほど大事なことを捨ててでも結婚したい”と自分が思えるか?というところが、分岐点となるでしょう。