知ってるようで意外と知らない。見たことがあるかもしれないけど、詳しくは知らない。だいたい知ってるけど、質問さっると返答に困る。
そんな身近だけど理解できていない障がい者マークについて、ご紹介してきました。今回は4回目の最終回ということで、「助けを求める人を助けるために」についてご紹介したいと思います。
1、白い杖を高く掲げたら
たまに、目が見えない人と街中ですれ違うことがあります。自転車が来てもよけられなかったり、止めてある自転車にぶつかったりなどして、歩くだけなのになんて大変なんだろう、と思います。
そんな視聴覚障害の人が、手に持っている杖を頭上50cmに掲げたら、どんな意味があるか、皆さんご存知ですか?
これは「助けてください」という意味です。考えてみると、視聴覚障害の人が道行く人に突然声をかける、ということは難しいのです。そのため、杖を掲げて「誰か助けて」とヘルプのサインを出すのです。
「もしそれを見かけたら、手助けしてあげてください」というのがこちらのマーク。なかなか白い杖を高く掲げることの意味が世間に浸透していないのが実情。
そのため、「マークを知って理解すること」が、「助けを求める人を助ける」ことに繋がる、ということを知っておかなけれないけません。
2、助けを求める側の立場に立ってみて
世の中にはマークが溢れていて、それを見ただけで「〇〇という意味だ」とわかったりもしますが、実際はなんのことやらさっぱりわからず、「知ってるふり」で済ませている場合も多いです。
私たちは、結構口先で「困っている人がいたら助けてあげたい」とか「何かあったら手伝うよ」と言いながら、実際どのくらい困っている人を助けてあげているでしょうか。
それは腕を掴まれて「助けて」と言われないと気がつかないことでしょうか。もし、小さな声で「助けて」と言っているのに、それに気が付いていなかったとしたら?
たぶん、自分が困った人の立場に立ってみると、そう簡単に「助けて」なんて言えないと思います。見知らぬ人に声をかけては迷惑をかける!と遠慮してしまうと思います。
でも、そのためにこれらのマークがあります。生きている限り、誰もが誰かのお世話になるし、迷惑もかけるしかけられる。
自分が困ったとき誰かに助けて欲しいと思ったのなら、自分から率先して困っている人を手助けしていかなければなりません。
そんなの偽善だ!と思われるかもしれませんが、偽善でもなんでもいいんです。ただ、困っているを現実的に助けることができるのは、困っている人のそばにいる人だけです。
これらのマークを知って理解する、ということは誰かのためでもあるし、自分のためでもあります。是非、マークを見つけたら興味を持って理解を深めてみましょう。