遠方のお友達のもとへ遊びに行く時、県外の実家へ帰る時、出張先で取引先と商談する時などなど、シチュエーションは枚挙に暇がありませんが、そんな時々に持って行く“お土産”。持っていきますよね。手ぶら派の方も、とりあえず今そういう流れなのでYESと言っておこうね、ね!
さて、何を選ぼうか。『萩の月』『牛たん』『笹かまぼこ』などのド定番? そりゃあ、確かに外さないし美味しいですよ。でも、もうそんな定番には飽き飽きだ!
…そんなアナタを待っていました(ニヤリ)。仙台にはまだ隠れた名(時に“迷”)物がたくさんあります。そういった品々を何点か挙げていこう、というのが今回の趣旨です。
色彩の美を楽しむ“飲み菓子”・九重本舗 玉澤の『九重』
ゴメン、初手からお題に逆走。よく考えたら有名なんです、この品。店舗名に掲げるくらいの看板商品なワケだし。
ただ、駅の2階でも3階でも地下でも売っている上記“三大名物”と比べたら、やっぱりマイナー感が否めないのも事実。勿体無い、このコは伝統と格式がにじみ出る、何処に出しても恥ずかしくないお嬢さんのような逸品なんですよ、奥さん!
鮮やかな色水にあられ珠が揺らぐ様は目に美しく、とろみ掛かった独特の喉ごしも楽しい。そもそも、“飲み菓子”というジャンルって、あまりない(というか、これだけのような気がする)から、貰ったら新鮮に感じるんじゃないかな。
明治天皇が仙台行幸の折に献上したところ大変喜ばれ、お供の東久世通禧公よりこの名を賜ったという逸話のブランド力もスゴイ。ちょっとかしこまった特別なお土産に相応しいとは思いませんか。
味は柚子、挽茶、ぶどうの三種類で、お手頃な120g袋詰だと一本648円(税込)。駅ナカでは、地下のS-PAL名品店街で買えます。あ、『玉澤総本店』というお店もあるけど、扱っている品が違うのでお間違いのないように。
贈るよりも…?アルパジョンの『クマの手シューラスク』
正しくは石巻のお菓子屋さんなので、仙台土産というより宮城土産なんだけど、仙台駅1階で買えるからいいの! いいんだ!!
というわけで、正式名称『ムッシュ・マスノ・アルパジョン』、何故か年中サンタがいるお店のイチオシスイーツがこちら。通常ラスクはフランスパンから作るのですが、このお店ではシュー生地を使用しているのが特徴です。5種類あるフレーバーの中で、オーソドックスかつ一番人気なのが“プレーン”。シューをカリッカリに焼き上げてサクサク感としっとり感を共存させた新しい食感が、やめられない止まらない。名前の由来は、“横から見るとクマの手みたいだから”だそう。クマの手ってこんなでしたっけ…?
1袋6個入りで420円(税込・他フレーバーは同520円)という、何ともお財布に優しいお値段が嬉しいですね。ただ、相手に渡す前に食べてしまいたくなる欲求にはご注意を。
豆腐+かまぼこの妙・直江商店の『おとうふかまぼこ』
見た目はハンペンのような四角い物体。しかし、弾力が違うんです。そう、これは大豆と白身魚で作られたヘルシーなお豆腐、いやかまぼこ…否、『おとうふかまぼこ・真打』!
真っ白でしっとりきめ細やかな表面、さつま揚げに近い歯ごたえ、どっしりとした大豆の風味、シャキっとした玉ねぎのアクセント。今じわじわと食卓を占拠しつつある話題の一品なのです。ゆえに、お土産にも最適。ただ、パッケージがアレな感じなので(下記公式サイトを参照)、何となく詰め合わせにしないと格好がつかないのが難。詰合わせセットは2000円(税抜)~と結構お高いけれど、今は店頭で自由にチョイスして詰めて貰える所も多いので、お店と相談して下さい(←丸投げ)。キヨスクでも駅地下でも絶賛発売中。
ちなみに『おとうふかまぼこ・真打』のお値段は350円(税抜)。単品としてはやっぱりお高い部類だけれど、クセになるくらい美味しいからよし! 豆腐スキーには絶対オススメです…ってアレ? お土産の話をしていたはずがいつの間にかお持ち帰りの話に。
インパクトは絶大!トレボン食品の『牛たんサイダー』
これには何となく感じるのですよ、『ご当地ドロップス』シリーズと似た危機感を。いきなり不安にさせてくれる牛タン色のパッケージ、テールスープを思わせる液体色、ラベル下部には違和感バリバリ“コラーゲン1000mg入”の添え書きが。そもそも牛タンの味をサイダーにするというのが無謀というか暴挙というか。これはいわゆる、“みやげ物”ならぬ“イヤげ物”なのでは?
…なんて失礼な事を言うのだろう。こんなにもチャレンジ精神に溢れた、素晴らしい会社を敬おうという精神が欠けているんじゃないか? 私に。
駅1階の『食材王国みやぎ』や3階の新幹線中央改札口脇のお土産屋さんで入手可能、らしいです(アマゾンさんでも見かけた)。私自身まだ試す勇気が出ないため、クチコミなどをチェックしてみると、「これはちょっと…」から「案外イケる」まで様々な声があり、謎は深まるばかり。ただ、ネタ的にはブッチギリでナンバーワン! これも贈り物には必要な要素ですよね。ね!
他にも『ずんだサイダー』など、これまたビミョ~なトコを突いた商品を生み続けるトレボン食品さんは、一体何処へ向かおうとしているのでしょうか。応援してます! ちなみに、めっちゃ近所。
まとめ:次の『新・仙台名物』はアナタが創る!
いかがだったでしょうか。たまにじっくり駅ナカを見てまわると、いつの間にかこんな商品が出ていたんだ、とか、これは絶対にウケる! とか、そんな新しい発見に出会う事があるんですよ。まぁ、私の場合引きこもりなんで滅多にないのですが。
また、定番ブランドの他商品に目を向けてみるのもひとつの発掘法。看板商品のビックネームの影に隠れて、他の品々は待っているのかもしれません。アナタが見つけてくれる時を。