来るべきお正月。初詣に何をお願いしますか? しかし実際、初詣でお願いしたことが、本当に叶っていますか? そこで「神様アテにならない」と逆ギレしないでください。もしかしたら、そのお参りが間違っている可能性も…!
ということで、初詣に行く前に知っておきたい、願いを叶えるための“お参りの作法”ということで、前回に引き続きご紹介します。
【2、参拝時は名前と住所を言え?】
意外と知られていないのが、初詣で参拝したはいいけど、お願い事だけを言って、帰ってきたパターン。え、神様ってエスパーなの?
さらに、無言のまま手をあわせて帰ってきてしまう人が多いですが、実は願い事を届けたい場合は、声に出して言わなければならないようです。
〇神様に届くように!?
今はこれだけ個人情報保護が叫ばれていますから、大声で名前と住所を言うのははばかられます。そのため、小声でいいので、できるだけ神様に届くように言いましょう。さらに、前回ご紹介したように、するのは「お願い」ではなく「誓い」にしましょう。
1、自分の名前、住所
2、日頃の感謝の言葉
3、これから頑張ることを具体的に(誓い)
これでようやく、神様は「どこの誰が感謝の言葉をのべて、どんな願いを持っているのか」を知ることができます。ということは、もし今まできちんとお願いできていなかった人は、そもそも神様まで届いていかなったかもしれませんね。
〇我欲は全部ダメ?
残念ながら、神社で「ムカつくあいつを呪ってやりたい」とか、「お金が欲しい」みたいな我欲も聞き入れられる場合があります。というのも、お寺と違って神社は呪いという概念が存在すると言われています。
しかし、もし聞き入れられた場合、その願いを叶えるためにいかなる犠牲をも顧みない、と判断されたらどうでしょうか。
「お金がほしい!とにかくお金!」と目先のお金のことばかり考えていたら、親が死んでしまって遺産が入った。確かにお金は欲しかったけど、これを望んでいたわけじゃない、とか。
嫌いなあいつが不幸になればいい!と会社の同僚を呪ったら、会社が倒産してしまい、自分を含めた社員全員が路頭に迷ってしまった…などです。
大きな願いを叶える、ということはその引換えに何かを差し出すことがある、ということを覚えておけば、危険なお願いはできないと思います。
なので、やはり重要な部分は神頼みではなく、地道な努力や積み重ねで実現していきたいものですね。我欲を捨てることはできませんが、神様にお願いして良いことかどうか、きちんと吟味しておきましょう。
(つづく)