では、前回まで「女性の結婚と西洋占星術」を見てきましたが、“33歳で結婚する人”になるためには、どうしたら良いのでしょうか。
西洋占星術で導き出したホロスコープは、人生の地図ではありますが、「これから起こることが予言されているもの」ではありません。
あくまで「明日はここに雨が降るかもよ?」という天気予報的な読み方はできますが、傘を持ってでかけるか、または濡れる覚悟で傘を持たないままでかけるかで、結果は大きく異なります。
また、最近の西洋占星術では「結果が悪かったからと言ってそれがダメだったわけではなく、次への大きな機会となる」と読む人も多くいます。
「こういう星の配置だから、あなたは不幸です」と言い切ってしまう占い師の言葉は、あまり信用しないほうがいいでしょう。
1、地図も天気予報も、利用してこそ
地図を見て、目的地への行き方が幾通りかある、という場合、その道を選択するのはほかならぬ自分自身です。
また、天気予報を見て、傘を持ってでかけるかどうかを判断するのも、自分自身です。これらの、地図や天気予報を利用するかどうか、によって結果は異なります。
占星術と聞くと、どこか「もう運命は決まっていて、それに従うしかないんだ」みたいな感じがしますが、あくまで西洋占星術が示しているのは、もっと根本的な“どう考えて進むか”みたいな部分なんだと思います。
先日、イギリスの占星術師ジョナサン・ケイナーがこの世を去られましたが、私も彼の言葉によって救われたうちのひとりです。
「明日は雨が降るから、傘を持ってでかけた方が良い」のではなく、「明日は雨が降るかもしれないが、そこに傘を持つか持たざるかで結果は変わるだろう」という選択肢をおいてくれるのがジョナサンでした。
実際、雨が降るか降らないかは、ほかの星との関係によっても異なってくるのですが、用心するにも、または無防備になるにしても、地図や天気予報は自分の考えで利用していかなければその力を発揮しません。
2、星を使いこなせ
上記のように、「地図や天気予報を利用する」とは、自分のバイオリズムを知っておく、ということに似ています。
「私の場合、3月から6月は調子が良くないようだから、重要な決断は避けよう」などという使い方ができます。
星の動きは体で感じることができませんが、何かしら引力のような形で様々な影響を及ぼしています。そして、常に動いているので変化し続けています。
「占いを信じろ」ということではなく、西洋占星術をうまく自分の生活に取り込んで行くことによって、生きていく上での「天気予報程度に活用できる」ということです。
(7)へつづく。