「うちなんて夫も子供みたいで、ほんとに大きい子供と小さい子供の世話で大変よ!」とおっしゃる女性は多いです。それは困ったものです。
イクメンどころか、夫にまで手がかかって、お世話しなければならない…なんて、想像するだけで地獄絵図です。けれど、こんな夫が多いのも確かです。
イクメン夫を育てることに成功した、知人のHさん(40代)は、どのように“手のかからない夫”に育てることができたのでしょうか。
今回は、イクメン夫に育てる方法と致しまして、夫を子供にしない方法をご紹介します。あわせて、こちらの記事(http://moomii.jp/kosodate/ikumen-kyoiku.html)もご参考ください。
1、「男なんてみんな子供だ」は甘えである
よく、「男はみんな子供よね」と言ってしまう人がいます。確かに、女性の方が年齢が同じでも“精神的に熟している”のは確かです。
だからと言って、「男は子供だから何もしなくていい」という理由にはなりません。たとえば、兄弟が多い家族のお兄ちゃんは、甘えたくても弟や妹の面倒を見なければなりません。
このとき、甘えたいと思っているのはお兄ちゃんばかりではなく、お姉ちゃんも同じです。では、「お姉ちゃんは女だから甘えてはいけない、お兄ちゃんは男だから甘えてよし!」が許されるでしょうか。
この場合、年齢や性別で「〇〇だから」と片付けてしまうことはできません。いくら小さな子でも、自分より小さな子の面倒を見るのは当然です。
つまり、子供が生まれて「奥さんが俺にかまってくれなくなった!」とダダをこねている夫は、兄弟が多い家族では“空気の読めない大馬鹿者”です。
2、環境がそれを許している
夫が子供返りしている…ということは、現状がそれを許している環境だから、と言い換えることができるかもしれません。
つまり、夫が「もしかして俺も子供として甘えたらいいんじゃね?」と勘違いしてしまう、何かがそこにある、ということです。
Hさんいわく、「男は年齢じゃない」らしく、50でも60でも「俺は子供」と言い張る夫は存在するが、たとえ3歳でも「俺は大人」と自覚できた男は自立しているのだそう。
「冷たく突き放すのはダメ。甘やかすのはもっとダメ。大事なのは、夫婦の対話。お母さんが大変なときは、子供だって協力しないといけないことと同じ」とのこと。確かに。
面倒に思って「男を子供扱い」してしまうのは簡単で、その方が扱いやすいと思っている女性が多いのもの事実。けれど、それではいつまで経っても、イクメンどころか、妻が一生かけて夫という子供を育てることになる。
「お母さんに必要なのは母性で子育てしないこと。かわいいから育ててるんじゃなくて、子育ては義務で仕事。そうやって、ある意味“割り切って子育てする姿勢”を夫に見せることが大事」とHさん。
夫が子育てしてくれることが当たり前な世の中になることを祈るばかりですが、結局女性が「男だから!女だから!」と差別しているうちは、なかなかなくならないシステムかもしれません。