どうしてあの子は、いつも悪い男にばかり引っかかっているの?どうしていつも泣いてるの?周囲に居る人間は、なんとなくその理由がわかりますが、本人は気づいていないから、同じ失敗を繰り返します。
かと言って、本人に「ダメな部分」を直接言えば、怒ってしまうかもしれません。傷つけられたと思うかもしれません。デリケートな問題なだけに、扱いが難しい。
友人間でさえ、この問題には直接的なアドバイスができずに歯がゆい思いをしている人も多いかもしれません。ということで、前回に引き続き、失敗を繰り返すあの人に「ダメな部分」を直してもらう方法をご紹介します。
〇いつも恋愛で失敗するあの子
恋愛、というのはごくごくプライベートな問題であって、友人や家族でさえ、本人にはなかなか言えない部分でもあります。そこには、性的指向なども絡んでくるためです。
「私はチャラい男が好き!」と、いかにも“大事にしてくれなさそうな彼”ばかり選んでしまい、やっぱり当然のごとく失恋して泣いている友人に対して、どうすれば失敗の連鎖を止めることができるのか、アドバイスしたい。
この場合、「悪い男を引き離したい」とか「悪い男が近寄らないようにしてあげよう」と思わず、大きな目標としては“彼女が自分自身を大切にしてあげられる人になれるようにする”ということです。
〇恋愛の失敗の大きな要因は“自分を大事にできないこと”
恋愛面のダメな部分、というのはダイエットに似ています。「痩せたいと思っているけど、どうしてもカロリーが高いものを食べてしまう!」という場合、どこを見直すべきでしょうか。
考えられるのは、ひとつに「ダイエットする必要がないのに痩せようとしている」という場合。これは、体が単に、必要な分の栄養を欲している場合です。
もうひとつは「お腹がすいていないのに、欲求だけで“食べたい”と思っている」です。これは、お腹がすいているのではなく、精神的な満足を得るために“食べたい”と勘違いしている状態です。
このどちらも、自分の現状を把握し、自分の体を大事にしてあげられる人であれば、正しい判断を下すことができます。
つまり、恋愛面での失敗も、大きな要因はいつも“恋愛とは別のところ”にあり、真の意味で自分のことを大事にしてあげることができる人は、このような失敗を繰り返したりはしないのです。
〇不幸な女はこの世にいない
では、このような失恋のループにはまってしまった友人は、どのように救い出せばいいのか。友人の立場からできることは限られていますが、とにかく“大事にして”あげてください。
本気で心配し、叱咤激励して、話に耳を傾けて、いっしょに過ごす時間を増やしてください。「私って愛されてるんだな」と実感させてあげてください。「あなたがいなきゃつまんない」とか「もっといっぱい遊ぼうよ」と伝えてください。
「私は必要とされている人間なんだな」と実感することによって、恋愛に多くベクトルが傾いていた人も、現実に引き戻されます。
この世に不幸な女は、いません。過去不幸な出来事があっても、目標に向かって楽しく生きている人は幸せです。「自分は不幸だ」と思い込むことが最大の不幸なのではないでしょうか。人から必要とされ、愛されている人は、恋愛に依存することなく自分の足で立って歩けるようになります。
つづく