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30代でも“乳がん”…まさかの事態に備えて今から出来ること(1)

芸能界でも、女性の“乳がん”について報道される機会が増え、「まだ若いから大丈夫でしょ!」とか「まさか私が!」とも言っていられなくなっています。

芸能人のあの人やこの人が乳がんだった!となると、「だったら私も…?」と慌てて健診に行く人がいると思いますが、良い傾向だと思います。

乳がんは、「去年調べたらなかったから、きっと今年も大丈夫」と安心できないがんで、若い女性なら尚更進行も早く、気がついたら転移して手遅れ…という可能性もあります。

そんな20代・30代女性でも他人事ではなくなってきた乳がんや子宮頸がんなどの“がん”について、「今はまだなんともないけど、もしなってしまったら…」という事態に備えて、今からできることをご紹介したいと思います。

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1、「入院の準備」と「緊急時持ち出し袋」

皆さん、自分はまだ若い!と思っていると、普段から「入院セット」みたいなのは用意していないかと思います。

しかし、ご年配の方たちに話を伺うと、みんな「いつでも入院できるように、カバンに全部準備している」と言います。家族に迷惑をかけたくないですし、入院の可能性も高いからです。

カバンの中には、パジャマや下着、洗面用具などが準備されていて、もし自分に何かあったときは、これを持っていけば、いつでも入院できる、というものです。

けれど、普段は健康で“入院”に現実感のない人は、わざわざ入院セットを用意しておくことを「無駄」と思ってしまうかもしれません。

そこで、ここは震災時のことを思い出して、「入院もいけるし、避難時にも使える、とにかく緊急時持ち出し袋」として、ひとつ用意しておくのがいいかな、と思います。

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2、持ち出し袋の中身

では、緊急時持ち出し袋(入院兼用)の中身は、何が必要でしょうか。一般的な持ち出し袋の中身として必要なリストはこちらをご参考ください(http://shinsai-taisaku.blush.jp/page018.html)。

これにプラスして、「誰かにお願いして持ってきてもらうには忍びないもの」を入れておきます。パジャマ・下着あたりがそれです。

また、入院時は「コップを持ってきてください」「タオルは自分のものを用意してください」と言われる場合もあるので、旅行用の小さなコップ一体型の歯ブラシセット、手頃な大きさのフェイスタオルも入れておくと便利です。

できれば、持ち出し袋の中で二重にしておいて、入院時には非常用を取り除いて持ち出せるようにしておくと、便利です。

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私の母が入院するときに、入院セットは用意しておらず(当時母はまだ30代だった)、家の中をひっくり返して必要なものを探した記憶があります。てんやわんやでした。

自分じゃない誰かが入院セットを用意するのは大変です。最低限「これだけ持っていけばなんとかなる!」というカバンをひとつ用意しておくだけで、安心感が違うと思います。

(2)へつづく。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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