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30代でも“乳がん”…まさかの事態に備えて今から出来ること(3)

他人事じゃない20代・30代の乳がん。芸能人のあの人もこの人も乳がんを公表して、「もしかして自分も?」と不安になっている人も多いのではないでしょうか。

「もし自分が乳がんになってしまったら?」を考え、健康な今のうちからできることについてご紹介していきたいと思います。

第1回では「入院の準備について」、第2回では「書き残すことについて」をご紹介しました。今回は、「誰にお願いするのか」についてをご紹介したいと思います。

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1、人に頼ること

自分ひとりで生きていくんだ!と固く誓った人もいるかもしれませんが、独身のまま生涯を終えるにしても、誰にも頼らず生きていくことはできません。

それは家族や兄弟かもしれませんし、親戚や友人・知人かもしれません。そのため、「誰にも頼らず、迷惑をかけずに生きていく」のではなく「みんなにちょっとずつ頼って生きていく」方法を考えましょう。

何かあったら、誰に第一報を伝えたいでしょうか。その人から誰に伝えてほしいでしょうか。また、何かあったときに来て欲しい人、お金の管理を任せられる人は誰でしょうか。

全部を「この人に頼る!」というのは荷が重すぎて迷惑になってしまいますので、できるだけちょっとずつ、多くの人に頼れるように信頼できる人脈を確認しておきましょう。

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2、独身者は女性同士で助け合いましょう

仲の良い同年代女性、独身同士で仲の良い人がいるかと思います。そういう女性同士、女性のグループ内で「何かあったら助けあおう」と日頃から話し合っておくことも大事です。

実際、乳がんにかかってしまった人は「誰にも迷惑をかけたくない」と人との連絡を絶ってしまって、カラに閉じこもってしまう人も少なくありません。

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ただでさえ不安の連続なのに、それに拍車をかけて救いの手を振り払おうとしてしまうのです。けれど、仲の良い仲間がいることで、精神的に救われる部分は大きいです。

「誰がいつなってもおかしくない」ということは、何事も持ちつ持たれつです。明日は我が身です。友達が乳がんになってしまったら、サポートしてあげる。自分がなってしまったらサポートしてもらう。

そういう相互に助け合うシステムを、今から構築しておくことはとても大事です。結婚しない組、結婚できない組だからこそ、独身者同士で助け合うことは重要です。

(4)へつづく

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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