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出会いがない!社会人女性の「恋愛できない症候群」からの脱出法(第2回)

前回、第一回で「リスク回避してると出会いが排除される」についてお話しました。今回は、「男性の草食化」についてお話したいと思います。

若い女性と話をしていると、やはりどうしても恋愛の話になり「男性の押しが弱い」とか「みんな草食系男子だ」という話になります。

恋愛において、やはり「男性から攻めてもらって、女性が受けたい」という構図を望む女性は多く、肉食系まで行かなくても、引っ張ってくれる力強い男性に需要がある、と思います。

それに対し、受身の男性の多いこと。「できれば女性から声をかけてくれないかなー」と思っている男性が大半です。

実はこの、「男性の草食化」と「リスク回避」もとても深いところで関係しているのです。

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1、疑われたくない男たち

前回のお話で、「変質者と言えば男性を連想する」とお話しましたが、女性が変質者を恐れると同時に、男性は「変質者と思われたくない」、「変質者と一緒にしてもらっては困る」と思っています。

よく人はカテゴライズして「ああいう人は、こういうことをする。だから危険だ」と、第一印象で排除したがります。安全かそうでないかを、見た目だけで判断しようとします。

すると、本当はとても紳士的な男性であっても「見た目が悪い」という理由だけで変質者扱いされてしまうことも、しばしばあります。

男性にとって「リスク回避」とは、まず第一に、“犯罪者や変質者といっしょくたにされないこと”です。そのハードルを超えない限り、スタートラインにすら立てないからです。

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2、草食化を強いられる環境

またこんなこともよく言われます。“給与が下がって、男性が威張れなくなった”と。昔と違って、女性が働くことは今は当たり前となり、結婚して専業主婦になる人はどんどん減っています。

女性の方が良い給料を貰っている、なんてことも珍しくありません。そこに男性は影響を受けています。そもそも、自分に自信を持っている男性は少ないのです。

今自分がやっていることが正しく、楽しく、誇らしく生きている男性は、どのくらいいるでしょうか。不安定な職業で、いつクビになるかわからない毎日におびえている人ばかりではないでしょうか。

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男性も強気に出たいところですが、自信の根源となる素材が少ない・もしくはない、という環境では、女性を前にしたときに草食化せざるを得ません。

「お金がないと自信が出ないとはどういうことだ!」と正直思いますが、世の中のほとんどの男性が、自分に何か才能があって、それを生かせている、という環境ではありません。“普通の人”がほとんどです。

そんな普通の人が、普通に働いて、それなりに生活していけるだけの給与をもらうことができない、また安定して今後生活していけるかわからない、となれば、「俺は男だ!」と無責任に胸を張れないのではないでしょうか。

「肉を食べたいのに肉が手に入らないので、草を食うしかない」という男性が多い中、女性が探しているような“ちょうどいい男性”との出会いは、なかなか難しいのです。

第三回へ続く。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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