「もう失敗したくないな」と誰でも思います。とくに、前回の失恋が酷いものであれば、二度と同じことを繰り返すことはしたくありません。

誰かを好きになるとき、嫌いになる瞬間や、嫌われることなどは考えません。「好き」というポジティブな考えしか頭にないから、突き進むことができます。

言ってみれば、小学一年生の子が、新しく学校に入学するときは「友達できるかな！勉強は楽しいかな！」とわくわくするようなものです。

しかし、恋愛において一度でも失敗を味わってしまうと、「いや、待てよ、このわくわくは、期待すれば裏切られる類のものだ！」と、立ち止まってしまっている人を“失恋恐怖症”とここでは呼びます。

次の恋愛に進むために必要な、新しい気持ちを養うためには、この“失恋恐怖症”を克服しなければなりません。

今回は、失恋恐怖症を克服すべく、「幸せに固執しない」をテーマに次のステップに踏み出せる女になるための方法を考えてみましょう。あわせて、こちらの記事「“フラれるのが怖い病”になっていない？」（http://allabout.co.jp/gm/gc/463285/）もご参考ください。

１、幸せにならなくていい

私たちは、頭のどこか片隅で「幸せにならなければならない」と、半ば強迫観念のようなものに囚われている場合があります。

さっきコンビニに行ったついでに、ATMに寄ってくることを忘れてしまって二度手間なことをやってしまうと、ものすごく後悔したりします。

これは、時間のムダと言えばそれまでですが、ATMに寄り忘れたことを「失敗」と思うか、ちょっと歩く距離が伸びて運動になった「むしろ成功」と思うかは、自由です。

「幸せにならなければならない」「失敗してはいけない」「後悔したくない」これは正論のようで、そうではありません。

私たちは、幸せになるために生まれてきたわけではありません。目的はひとそれぞれ様々あると思いますが、幸せにならなくてもいいし、失敗してもいいし、後悔してもいい、と考えると、今まで「失敗」と思っていたことが、価値ある財産に思えてきます。

２、失恋が怖いのは当たり前

もう失恋したくないし、彼に浮気されるのも嫌。彼から嫌われるなんてもっと嫌。そう思うのは、みんな同じです。

失恋によって負う心の傷は、時間の経過で癒えるものですが、ショックが大きければ癒えるまでの時間も長くかかるでしょう。

ただ、どんなに楽しいこと、辛いことがあったとしても、ひとつだけ動かせない事実があります。それは、私たちには寿命がある、ということです。

生まれたら死ぬ。これだけは変えることができません。出逢えば別れるし、はじまりがあれば終わりがある。これから逃げることはできないのです。

「失恋が怖い」と言っている人は、「死ぬのが怖い」と言っている人と似ています。ずっと死なない、なんてことはできませんし、また、もしできたとしても、そんなのは辛いだけかもしれません。

「恋愛は失恋するもんだ、失恋しなかったらラッキーだ」くらいの軽い気持ちで、ひとつのことに執着しない姿勢が、気持ちを楽にしてくれます。

今すぐには無理かもしれませんが、誰かを自然に好きになるようなことがあれば、「嫌われてはいけない」ではなく「嫌われてもいい！」くらいの気持ちでぶつかってみましょう。